公文の月謝は高い!高すぎる!なんでこんなに高いんだ(泣)
昔(1980年代から1990年代)、小学生時代と高校生時代に公文生だった私は思うのです。いつの間に公文(くもん)の月謝がこんなに高くなってしまったのかと。
実際に我が子(2011年生まれ)を通わせてから消費税増税も続き2回も値上がりしたし。どのくらい値上がりしていっているのか?まとめていきます。
値上がりする公文(くもん)の月謝
2018年の10月分から、値上げされた公文(くもん)の月謝。幼児・小学生について1教科6,480円だったのが、値上げ後は地域価格が設定され、東京と神奈川は 1教科7,560円、その他地域は1教科7,020円。
※2019年10月に消費税率も8%→10%に上がったので 1教科7,560円 → 1教科7,700円になりました。
私もそのお知らせの紙を当時、息子の通っている公文 (くもん) から受け取りました。公文(くもん)の月謝 は27年ぶりの値上がりとのこと。27年前といえば2018年から計算して1991年という事になります。
1991年から2018年までの間は6,000円(税別)だったという事でしょう。その間、消費税率が変わってきているので、税込み価格は税率変更のたびに変化しているので、サービスを受ける側としてはどんどん値上がりしています。
1989年から2024年までの月謝遷移
1991年以前はいくらだったのでしょうか? 1991年当時、私は小学生で公文に通っていたころ。月謝なんて親が出してくれるから気にしてなかったころです。
当時の公文(くもん)での支払い方法は現金だった為、私の記憶では毎月教室で受け取る月謝袋に 5,000円 と書いてあった気がします。消費税3%が初めて施行されたときは「月謝に小銭入れなきゃならくなった」という記憶もあります。念のため、私の母に確認しましたが、「どうだったかなぁ」という残念な返事。「でも、当時の習い事はほとんど5,000円くらいだったと思う」とも。
そこで、1991年以前の月謝は私の”記憶”、変更時期は”概算”という感じですが公文(くもん)の月謝の遷移年表を作ってみました。東京の地域価格のみで計算しています。
公文(くもん)の月謝遷移年表
西暦 | 元号 | 消費税率 | 公文月謝(税抜) | 公文月謝(税込) |
1989年 | 平成元年 | 0%(3月31日まで) | 5,000 円 | 5,000 円 |
1989年 | 平成元年 | 3%(4月1日以降) | 5,000 円 | 5,150 円 |
1990年 | 平成2年 | 3% | 5,000 円 | 5,150 円 |
1991年 | 平成3年 | 3% | 6,000 円 | 6,180 円 |
1992年 | 平成4年 | 3% | 6,000 円 | 6,180 円 |
1993年 | 平成5年 | 3% | 6,000 円 | 6,180 円 |
1994年 | 平成6年 | 3% | 6,000 円 | 6,180 円 |
1995年 | 平成7年 | 3% | 6,000 円 | 6,180 円 |
1996年 | 平成8年 | 3% | 6,000 円 | 6,180 円 |
1997年 | 平成9年 | 3%(3月31日まで) | 6,000 円 | 6,180 円 |
1997年 | 平成9年 | 5%(4月1日以降) | 6,000 円 | 6,300 円 |
1998年 | 平成10年 | 5% | 6,000 円 | 6,300 円 |
1999年 | 平成11年 | 5% | 6,000 円 | 6,300 円 |
2000年 | 平成12年 | 5% | 6,000 円 | 6,300 円 |
2001年 | 平成13年 | 5% | 6,000 円 | 6,300 円 |
2002年 | 平成14年 | 5% | 6,000 円 | 6,300 円 |
2003年 | 平成15年 | 5% | 6,000 円 | 6,300 円 |
2004年 | 平成16年 | 5% | 6,000 円 | 6,300 円 |
2005年 | 平成17年 | 5% | 6,000 円 | 6,300 円 |
2006年 | 平成18年 | 5% | 6,000 円 | 6,300 円 |
2007年 | 平成19年 | 5% | 6,000 円 | 6,300 円 |
2008年 | 平成20年 | 5% | 6,000 円 | 6,300 円 |
2009年 | 平成21年 | 5% | 6,000 円 | 6,300 円 |
2010年 | 平成22年 | 5% | 6,000 円 | 6,300 円 |
2011年 | 平成23年 | 5% | 6,000 円 | 6,300 円 |
2012年 | 平成24年 | 5% | 6,000 円 | 6,300 円 |
2013年 | 平成25年 | 5% | 6,000 円 | 6,300 円 |
2014年 | 平成26年 | 5%(3月31日まで) | 6,000 円 | 6,300 円 |
2014年 | 平成26年 | 8%(4月1日以降) | 6,000 円 | 6,480 円 |
2015年 | 平成27年 | 8% | 6,000 円 | 6,480 円 |
2016年 | 平成28年 | 8% | 6,000 円 | 6,480 円 |
2017年 | 平成29年 | 8% | 6,000 円 | 6,480 円 |
2018年 | 平成30年 | 8% | 6,000 円 | 6,480 円 |
2019年 | 令和元年 | 8%(9月30日まで) | 7,000 円 | 7,560 円 |
2019年 | 令和元年 | 10%(10月1日以降) | 7,000 円 | 7,700 円 |
2020年 | 令和2年 | 10% | 7,000 円 | 7,700 円 |
2021年 | 令和3年 | 10% | 7,000 円 | 7,700 円 |
2022年 | 令和4年 | 10% | 7,000 円 | 7,700 円 |
2023年 | 令和5年 | 10% | 7,000 円 | 7,700 円 |
2024年 | 令和6年 | 10% | 7,000 円 | 7,700 円 |
公文(くもん)の月謝は高い!31年前と比べて約49.5%値上げ!
公文(くもん)の月謝が1990年は5,150円(消費税3%)だったとすると現在77,00円 (消費税10%) ですから、サービスを受ける側の公文生にとっては34年で約49.5%値上がりしている計算になります。
そもそもお金を払う親世代の年収って31年前の1990年より2021年は49.5%も上がったんですかね?答えは調べなくても感覚でわかります。そんなにあがっているわけがないです。
ある記事によると約30年で平均年収は37万円減っているではないですか。割合だと約-8.1%。
- 1990年から1999年の平均年収は約455万円
- 2009年から2018年の平均年収は約418万円
まとめますと、約30年前より
- 公文(くもん)の月謝は49.5%アップ
- 年収は8.1%マイナス
公文(くもん)は高収入家庭の習い事の部類に入ってしまいますね。
公文(くもん)月謝値上がりの元凶は消費税
上記の公文(くもん)の月謝遷移年表を見てもらえばわかりますが、私の小学生時代の1989年から消費税制が始まり、じわじわ3回、税率を引き上げています。
公文(くもん)の月謝も、もれなく消費税制の影響を受け、消費税の開始から消費税率アップ計4回のたびに、公文(くもん)の受講者としては値上げされた気分になるのです。
公文(くもん)を経営する側にとっても、消費税の増税分が懐にはいるわけではないです。公文生から徴収した消費税分はすべて納税しているはず。公文 (くもん) が提供する教材の紙や印刷代、経営に必要なもの、いろいろな仕入れと言われるものに同じ消費税がかかるため、公文 (くもん) 側も利益を削って増税に対応していたと想定できます。
月謝遷移年表 をよく見ると、公文(くもん)の月謝は消費税増税後、しばらく月謝価格は据え置きだった事がわかります。
- 消費税3%になった時→約2年月謝価格を据え置き
- 消費税5%になった時→ 月謝価格を据え置き
- 消費税8%になった時→ 約4年半月謝価格を据え置き
公文(くもん)を経営する側も消費税増税分をしばらく自社で吸収しながら、経営していた事がうかがえます。
公文(くもん)月謝の値上がり回数は32年で改定6回
消費税がなかった1989年から2021年までの32年で、公文(くもん)の月謝は6回改定して値上がりしています。
【内訳】
- 公文(くもん)による月謝値上げ2回
- 消費税施行と税率アップによる月謝値上げ4回
公文(くもん)の月謝が高くなり続けていると感じてしまいますが、消費税が大きく影響している事も事実です。
公文(くもん)に対しても同情する気持ちもあり、仕方ないとも思います。ほかの習い事も月謝が高くなっていますしね。しかし公文(くもん)のビジネスモデルが昔から変わらないから、結果として公文生にも月謝としてしわ寄せがいくのでは?と感じます。(辛口すみません)
少子化にもかかわらず、公文生の人数は以前とほとんど変わらず推移しているそう。公文生が減らないうちに時代に合わせた公文生への還元もしくは月謝を値上げしないで済むほどの体力をつけてもらうこと(新たな収益源の模索)が必要ではないかと素人ながら思う事です。子どもの習い事の中では、とりわけ大きな会社組織なので新たな挑戦に期待するところです。
公文(くもん)の月謝を年間で計算すると泣く
2021年時点の公文(くもん)月謝を東京・神奈川の地域価格の幼児・小学生で年間計算してみます。()内は平均年収418万円の場合、手取り額3,344,000円(80%計算)に対する公文月謝の割合です。
■1教科7,700円 の場合
年間92,400円(約2.7%) 2人兄弟の場合184,800円(約5.5%)
■ 2教科15,400円の場合
年間184,800円(約5.5%) 2人兄弟の場合369,600円(約11.0%)
■ 3教科23,100円の場合
年間277,200円(約8.2%) 2人兄弟の場合554,400円(約16.5%)
子ども2人に3教科1年間学習させたら、平均手取り年収のうち16.5%も割合を占める事に(泣)
公文(くもん)へ通わせる親世代としては子どもが小学生まで、公立へ通わせれば学校の費用もさほど掛からないため、将来資金の貯め時なのですが、貯金が削られていくイメージです。子ども手当でも足りない(泣)
月謝を割安にするためには高進度しかない
公文(くもん)の月謝を安くする方法はあるのでしょうか。公文生の子を持つ親として調べてみました。
公文(くもん)の月謝割引制度は無い
公文(くもん)には、割引制度がありません。
- 複数科目学習割引なし
- 兄弟割引なし
- 長期学習割引なし
- 紹介割引なし
ただし、以下の料金もありません。
- 入会費なし
- 年会費なし
- 更新費なし
- 体験学習追加費用なし
- 途中退会の違約金なし
代わりにお得な特典をそろえています。
- 公文バッグ無料進呈(→子どもが一番喜ぶ)
- 全国レジャー施設の優待券進呈(→子が5年在籍したが存在の記憶がない)
- 教育情報誌を年4回進呈(→内容充実で本当に参考になります)
- 会員サイトでのポイント制度(→子どもが二番目に喜ぶ)
うーん、それでも複数教科学習している場合は、これらを考慮しても月謝への値ごろ感は正直に言って感じられませんね。1教科のみの学習なら、まあまあかな?という印象です。
会員サイトのポイント制度については、別記事を書いています。我が家の長男は公文生として5年ほど在籍して多くの期間について3教科学習していました。その間のすべてのポイントで交換した賞品は「プリペイドカード3,000円分」。ざっくり計算すると公文(くもん)へ払った月謝が総額1,386,000円になりますが、ポイントでもらえた金券は3,000円ということです。泣笑
2024年3月31日でポイント制度が完全に終了し交換もできなくなります。
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学年を越えての学習(先どり学習)で表彰
公文(くもん)では先取り学習を推奨しています。
学年を越えて学習している子には、進度によって表彰制度やトロフィー・キーホルダー・楯の授与、フォーラムへの招待制度を用意しています。
それらを受賞できる基準などを別記事にまとめています。
賞状は2年くらい真面目に学習していれば、割と簡単に受賞できますが、その他の トロフィー・キーホルダー・楯の授与、フォーラムへの招待は、短期で達成することはなかなか難しくハードルが高いです。
これらをゲットしたら、やっと公文(くもん)の割安感が少しは得られるかと思います。
宿題をたくさんもらって自宅学習を頑張る
公文(くもん)では、高進度学習を推奨しているため、希望により宿題を多くしてもらう事が出来ます。
通常はくもん教室の先生が理解度を見極めて適切な学習枚数を決めてくれているのですが、申し出により先生の決めたプリントの枚数よりも多く宿題をもらって学習することができます。
ただし、無限に宿題をいただけるわけではありません。公文本社が月にどのくらいの枚数を渡してよいとしているか?の方針は不明ですが、フランチャイズ式の各くもん教室の方針も合わさって、対応は様々なようです。
宿題は追加してもらえるのか
私の最近の経験もお話しますね。先日、公文(くもん)に入会してまだ2か月ほどの次男(国語のみ選択)に、夏休み期間に公文(くもん)の学習を多くさせようと、くもん教室が1週間の夏季休暇に入る前に、200枚の宿題を希望しました。しかし、先生からは「国語とズンズン合わせて100枚しか渡せません」と言われました。先生から理由は延べられませんでしたし、私もそうゆう方針があるのだと思い私からも理由は聞きませんでした。
平日については、できそうな範囲で宿題の増量を希望すれば希望通りいただけています。
また、長男が在籍していた際、コロナで教室がお休みになったのですが、その月のは月謝0円で、宿題も100枚まで無料でもらえた。これは、くもん教室の対応によって違うようですが、我が子の通っているくもん教室先生は本部からの指示と言っていましたよ。
1ヶ月の学習枚数で1枚あたりの価格は51.3円
さて、毎月のプリント学習の量ですが、1教科あたり1回の学習で5枚がほとんどです。宿題も毎日5枚学習する想定で設定されている事がほどんどです。
例えば、1ヶ月を30日として1日5枚ずつ学習をするとひと月に150枚学習することになります。
公文(くもん)の月謝は7,700円ですから、1枚あたり51.3円となります。 1回の学習 は5枚なので、256.6円となります。10枚で513.3円です。
公文(くもん)のプリント月150枚学習すると5枚 256.6円
1日5枚毎日学習するとひと月150枚です。月謝7,700円で割ってみます。
- 1枚 51.3円
- 5枚 256.6円
- 10枚 513.3円
公文(くもん)のプリント月300枚学習すると 5枚128.3円
1日10枚毎日学習するとひと月300枚です。月謝7,700円で割ってみます。
- 1枚25.6円
- 5枚128.3円
- 10枚256.6円
学習している単元の難易度によって、なかなか枚数をこなせない時もあるかと思いますが、
比較的容易に進められる時は、先生に宿題を多めにもらう事で公文(くもん)の月謝の割安感がですかもしれませんね。親の公文(くもん)学習の関わりは必須となります。さらに解答を借りて親が丸付けまですると、スムーズに学習させる事が出来ます。親の労力の割に合わないじゃんと思われるかもしれませんが、メリットもあります。その点については別記事にまとめていますのでご参考になさってください。
公文(くもん)の市販ドリルは優秀
公文(くもん)の月謝と比べるのは酷ですが、同じ自宅学習を中心とするという観点で述べてみます。
公文の市販教材の場合、学習範囲は小学3年生くらいまでに限られますが、1枚あたり10円弱です。親が子の学習の面倒を見れるのであれば、公文(くもん)には入会せずに市販教材で学習した方がよっぽど割安となります。市販の教材が我が家にもありますが、公文(くもん)の教材と全く同じところがありますよ。そんなに差は無いように思います。
市販ドリルの使い方も含めて公文(くもん)に入会するタイミングも記事にしていますのでご参考になさってください。
公文(くもん)月謝の支払い方法
公文(くもん)の月謝の支払い方法は3通りありますが、基本的に口座振替かクレジットカード払いのどちらか選択制です。
公文(くもん)月謝の支払い方法
- 現金払い
- 口座振替
- クレジットカード払い(VISAかMasterCardのみ)
入会した初月から2か月ほどは支払い方法は現金払いです。くもん教室で直接先生に支払う事になります。
公文(くもん)は月の途中から入会もできます。その場合、半月分の支払いだったり、その月はサービスしてくれたりと、くもん教室によって対応が違うようですので、直接ご確認いただくのがよいかと思います。
クレジット払い希望の場合、当月末までの手続きで翌々月からの決済が可能となります。
口座振替を選んだ場合は、手続きが紙ベースとなるので、締め切り日によって口座振替の開始日が決まるはずです。引落日は毎月28日(土日祝の場合は次の平日)となっています。(手数料はいずれも取られません)
それでも公文(くもん)を選びますか?
月謝が高い高いと言い続けている私ですが、結局、長男に続き次男も公文(くもん)に入会させました。我が家の場合、いかに割安にするかを考えながら、公文(くもん)を利用する自信があるからです。
公文(くもん)に通うメリットを、他にもたくさん感じています。自宅では再現できない子どものライバルの存在、親以外の大人との関わり、集団学習するときのマナーなど。小学校に上がる前に経験させてあげる事が出来ます。これらの要素で子どものハートに火がついて、学習意欲がわくこともしばしば。
くもん教室によっては、漢字検定・英語検定・算数検定の準会場になっているので、わざわざ遠出せずに受験できるのもメリット。
何を重視するか?公文(くもん)への入会の判断の参考になればと思います。