ANAマイル、せっかく貯めたのに使えない問題。
これ、けっこうありませんか?
ANAカードでコツコツ決済して、日々の買い物や公共料金、旅行代金などでマイルを貯める。
「いつか家族旅行で使おう!」と思っていたのに、いざ使おうとすると、
特典航空券がまったく取れない。
お盆、年末年始、春休み。
子どもがいる家庭が旅行に行きたい時期は、だいたいみんな同じです。
我が家のように子どもが3人いると、家族5人分の特典航空券を同じ便で取るのはかなり難しいです。
1人、2人なら取れるかもしれない。
でも家族全員分となると急にハードルが上がります。
では、ANAマイルはどう使うのが正解なのでしょうか。
結論から言うと、私はこの考え方でよいと思います。
- 特典航空券が取れるなら、まず特典航空券
- 特典航空券が取れないけれど旅行予定があるなら、ANA SKYコイン
- 旅行予定がないなら、Vポイント
- 少額マイルや端数はANA Payもあり
「ANAマイル=特典航空券が絶対に一番お得」と思っていましたが、実際に調べてみると、そう単純ではありませんでした。
今回は、東京から沖縄へ行く場合を例に、ANAマイルを特典航空券で使う場合、ANA SKYコインに交換して航空券代に充当する場合、旅行に使わずVポイントに交換する場合を比較してみます。
ANAマイルの主な使い道
ANAマイルの使い道はいろいろありますが、現実的に使いやすいのはこのあたりです。
| 使い道 | 向いている人 |
|---|---|
| 特典航空券 | 旅行日程に余裕があり、空席が取れる人 |
| ANA SKYコイン | ANA航空券を買う予定がある人 |
| Vポイント | 旅行予定がない人、日常で使いたい人 |
| ANA Pay | 端数マイルや少額マイルを使いたい人 |
一番夢があるのは、やはり特典航空券です。
ただ、特典航空券には大きな弱点があります。
それは、空席がないと使えないことです。
マイルはある。
旅行に行きたい。
でも特典航空券の枠がない。
こうなると、マイルはあるのに航空券は普通に買うしかありません。
なんだか悔しいですよね。
そこで候補になるのが、ANA SKYコインです。
ANA SKYコインとは?
ANA SKYコインは、ANAのウェブサイトで航空券や旅行商品の支払いに使える電子クーポンです。ANA公式でも、国内線航空券・国際線航空券・国内ツアー・海外ツアーに利用できると案内されています。
ざっくり言うと、
ANAマイルをANA内で使えるお金のようなものに変える
というイメージです。
ここで注意したいのが、
1マイル=1円ではない
という点です。
正しくは、
1 ANA SKYコイン=1円
です。
ANAマイルをANA SKYコインに交換するときは、会員ステイタスやANAカードの種類、交換するマイル数によって交換倍率が変わります。
たとえばANAゴールドカードを持っている場合、50,000マイル以上をまとめて交換すると、1.6倍のANA SKYコインになります。ANA公式でも、ANAゴールドカードは50,000〜200,000マイルで1.6倍、50,000マイルなら80,000コインとされています。
つまり、
50,000マイル → 80,000円分のANA SKYコイン
になります。
これはけっこう大きいです。
特典航空券とANA SKYコインの違い
特典航空券とANA SKYコインの違いを整理すると、こうなります。
| 比較項目 | 特典航空券 | ANA SKYコイン |
|---|---|---|
| 使い方 | マイルで航空券を予約 | 航空券代金に充当 |
| 空席 | 特典航空券枠が必要 | 通常販売席を購入できる |
| お得度 | 高くなることが多い | 交換倍率次第 |
| 家族旅行 | 人数分の特典枠が必要 | 通常購入なので取りやすい |
| マイル・PP | 基本的に積算なし | 有償航空券扱いで積算対象 |
| 有効期限 | マイルの有効期限内 | 交換後12か月後の末日まで |
特典航空券は、うまく取れればかなりお得です。
でも、家族旅行では人数分の特典航空券枠が必要です。
家族5人で沖縄へ行きたい。
お盆に行きたい。
年末年始に行きたい。
春休みに行きたい。
この条件だと、特典航空券が取りにくいのは当然です。
一方で、ANA SKYコインは通常の航空券代に充当する形なので、特典航空券より現実的に使いやすいです。
東京〜沖縄で比較してみる
では、東京から沖縄へ行く場合、特典航空券とANA SKYコインではどれくらい差が出るのでしょうか。
ANA国内線特典航空券は、シーズンと区間距離によって必要マイル数が変わります。東京〜沖縄は「801〜1,000マイル区間」に該当し、2024年10月27日以降の必要マイルは、片道でローシーズン8,000マイル、レギュラーシーズン9,500マイル、ハイシーズン12,000マイルです。
往復にすると、こうなります。
| シーズン | 東京〜沖縄 往復の必要マイル |
|---|---|
| ローシーズン | 16,000マイル |
| レギュラーシーズン | 19,000マイル |
| ハイシーズン | 24,000マイル |
ANAゴールドカードで50,000マイル以上をANA SKYコインに交換する場合、1マイル=1.6円相当で考えられます。
この場合、特典航空券とANA SKYコインの損益分岐点はこうなります。
| シーズン | 特典航空券の必要マイル | ANA SKYコイン換算の価値 |
|---|---|---|
| ローシーズン | 16,000マイル | 25,600円 |
| レギュラーシーズン | 19,000マイル | 30,400円 |
| ハイシーズン | 24,000マイル | 38,400円 |
つまり、東京〜沖縄の往復航空券がこの金額より高いなら、特典航空券の方がお得。
この金額より安いなら、ANA SKYコインで航空券を買った方がお得という考え方になります。
お盆・年末年始・春休みは特典航空券が取れたら強い
たとえば、お盆や年末年始、3月後半の春休みシーズン。
この時期の東京〜沖縄はハイシーズンになりやすく、特典航空券では往復24,000マイルが目安になります。ANA公式のシーズン表でも、2025年は7月18日〜8月24日、12月25日〜12月31日、2026年は1月1日〜1月7日、3月13日〜3月31日などがハイシーズンに設定されています。
ハイシーズンの損益分岐点は、ANAゴールドカードの1.6倍交換で考えると、
24,000マイル × 1.6円=38,400円
です。
つまり、東京〜沖縄の往復航空券が1人38,400円を超えるなら、特典航空券で取れた方がお得です。
お盆や年末年始の沖縄なら、普通に1人5万円以上になることもあります。
仮に1人50,000円だった場合で計算してみます。
家族5人で沖縄へ行く場合
航空券代が1人50,000円なら、家族5人で250,000円です。
ANA SKYコインで支払う場合、1.6倍交換を前提にすると、
250,000円 ÷ 1.6=156,250マイル相当
が必要です。
一方、特典航空券ならハイシーズンで1人24,000マイル。
24,000マイル × 5人=120,000マイル
です。
この場合は、特典航空券の方が、
36,250マイル分お得
ということになります。
これは大きい。
家族旅行では、この差がかなり効きます。
だから、お盆・年末年始・春休みの沖縄旅行では、まず特典航空券を探す価値があります。
ただし、問題は取れるかどうか。
ここが一番の壁です。
2月下旬など航空券が安い時期はANA SKYコインもあり
一方で、2月下旬の沖縄旅行はどうでしょうか。
2月下旬は、沖縄旅行としては比較的航空券代が落ち着きやすい時期です。
特典航空券のシーズンでも、ローシーズンに入ることがあります。
ローシーズンの東京〜沖縄往復は、16,000マイルです。
ANA SKYコイン換算では、
16,000マイル × 1.6円=25,600円
です。
つまり、東京〜沖縄の往復航空券が25,600円より安く買えるなら、特典航空券を使うより、ANA SKYコインで買った方が得になります。
仮に1人23,000円で買えるとします。
家族5人で115,000円。
ANA SKYコインで支払う場合、
115,000円 ÷ 1.6=71,875マイル相当
です。
一方、特典航空券なら、
16,000マイル × 5人=80,000マイル
です。
この場合は、ANA SKYコインの方が、
8,125マイル分お得
になります。
つまり、特典航空券がいつでも絶対に正解ではありません。
航空券代が安い時期は、ANA SKYコインで普通に航空券を買った方が合理的なこともあります。
旅行予定がないならVポイントが使いやすい
では、旅行予定がない場合はどうするか。
この場合は、Vポイントがかなり使いやすいです。
ANAマイルは、10,000マイルごとにVポイントへ交換できます。ANA公式では、Vポイントは10,000マイルごとに10,000ポイントへ交換できると案内されています。
つまり、基本は、
10,000マイル → Vポイント10,000ポイント
です。
1マイル=1円相当です。
旅行予定がない人にとっては、かなり現実的な使い道です。
Vポイントなら、日常の買い物で使いやすいですし、マイルを眠らせて失効させるよりはずっと良いです。
ただし、注意点があります。
同一年度内、つまり4月1日〜翌年3月31日の提携ポイント交換口数が3口目になると、10,000マイルごとにVポイント5,000ポイントへの交換になります。ANA公式でもこの注意点が案内されています。
つまり、
- 1口目:10,000マイル → 10,000ポイント
- 2口目:10,000マイル → 10,000ポイント
- 3口目以降:10,000マイル → 5,000ポイント
ということです。
3口目からは、実質1マイル=0.5円になってしまいます。
これはもったいない。
そのため、Vポイントへ交換するなら、基本は、
年間20,000マイルまで
と考えた方がよさそうです。
少額マイルならANA Payも便利
もうひとつ、少額マイルの使い道としてANA Payもあります。
ANA Payでは、ANAマイルを1マイル1円相当としてチャージできます。ANA公式でも、手持ちのANAマイルを1マイル1円相当としてチャージできると案内されています。
Vポイントは10,000マイル単位ですが、ANA Payは少額マイルや端数マイルの消化に向いています。
「あと数百マイルだけ期限が切れそう」
「10,000マイルまではないけれど使いたい」
という場合は、ANA Payもありです。
ただし、まとまったマイルがあるなら、旅行予定がある人はANA SKYコイン、旅行予定がない人はVポイントの方がわかりやすいと思います。
我が家ならどう使うか
我が家のように、子どもが3人いる家庭の場合、ANAマイルの使い道はこう考えます。
旅行予定がある場合
まずは特典航空券を探します。
特に、お盆・年末年始・春休みの沖縄旅行なら、特典航空券が取れた時の価値は大きいです。
ただ、家族5人分の特典航空券はなかなか取れません。
その場合は、ANA SKYコインにして航空券代に充当します。
ANA SKYコインなら、特典航空券枠に縛られず、通常の航空券を購入できます。
しかもANAゴールドカードなどを持っていて50,000マイル以上をまとめて交換できるなら、1.6倍で使える可能性があります。
これはVポイントの1マイル=1円より強いです。
旅行予定がない場合
旅行予定がないなら、無理にANA SKYコインにはしません。
ANA SKYコインは、交換後12か月後の末日までが有効期限です。ANA公式でも、ANA SKYコインの有効期限は交換日より12か月後の末日までと案内されています。
旅行予定がないのにANA SKYコインにしてしまうと、期限切れのリスクがあります。
その場合は、Vポイントが無難です。
ただし、Vポイントも年間20,000マイルまでを目安にします。
3口目以降は交換レートが下がってしまうので、そこは要注意です。
ANAマイルの使い道まとめ
ANAマイルは、ただ貯めればよいわけではありません。
大事なのは、使い道です。
特に家族旅行では、マイルの価値が大きく変わります。
最後にまとめます。
| 状況 | おすすめの使い道 |
|---|---|
| 特典航空券が取れる | 特典航空券 |
| 特典航空券が取れないが旅行予定あり | ANA SKYコイン |
| 1年以内にANA航空券を買う予定あり | ANA SKYコイン |
| 旅行予定なし | Vポイント |
| 少額・端数マイルを使いたい | ANA Pay |
私の結論はこれです。
旅行予定があるなら、まず特典航空券。取れなければANA SKYコイン。旅行予定がないならVポイント。
これが一番わかりやすいです。
ANAマイルは、特典航空券に使えればかなりお得です。
でも、特典航空券が取れないなら、マイルを眠らせておくよりANA SKYコインにして航空券代に充当する方が現実的です。
そして、旅行予定がないならVポイント。
せっかく貯めたANAマイル。
失効させるのは一番もったいないです。
家族旅行に使うのか。
日常のポイントとして使うのか。
航空券代に充当するのか。
使い道を決めておくと、マイルを貯める意味もかなり変わってくると思います。
