はじめに
「頭のいい子に育てる3歳までに絶対やるべき幼児教育」佐藤亮子著の本を読んでみました。現在、我が家には2歳4ヶ月の子がいますので、この本から考えた私なりの感想を書きたいと思います。勉強習慣、語彙力&読解力、感情&好奇心を育むために実践したメソッドが全部書かれているそうです。はじめに「子どもが生まれてからの3年間は、親が自分の思い通りの教育をある程度実現できる期間です。この3年間をうまく導けば、勉強が苦ではない素直な子どもに育てることができます。」とのこと。やっぱり公文は1歳からやるべきとも書いています。
日本語を正しく教える大切さ
本書の前半は、3歳までに美しい日本語の言葉のシャワーを浴びさせて言葉の貯金がいかに大切かが書かれています。読んでいて前半の正直な感想としては、文章がくどい、、、よくこんなに文章をたたき伸ばせたなぁという印象です。要点だけ知れたら、微笑ましいエピソード部分は、飛ばし読みでもいい感じです。あと、佐藤ママが幼児教育をしたのはお子さんの年齢を考えると20年くらい前なので、スマホやiPadがない時代です。それらの話題は憶測で書かれています。ですので、佐藤ママの実践の通りにやると、ちょっと手間がかかるかなぁ。でも現代に置き換えて、考えれば簡単に実践できる事もありそうです。
さて、要点。日本語の絵本を読んであげる事が大事。言葉のアドリブをつけずに内容の通りに、情景が浮かぶように読んであげる事で、行間が感じ取れる子どもの心を育むそうです。私自身、綺麗な日本語を話せているかというと疑問ですが、、、できるだけ正しい言葉で話しかけるという事も大切ですよね。
綺麗な日本語のシャワーを浴びさせるために、テレビのバラエティーは見せないようにしていたそうです。もちろん佐藤ママの有名な話の「リビングにテレビを置かない」は0歳から実践していたそうで、子どもにみせる番組にも気を使っていたのでしょうね。我が家はリビングにテレビはありますし、この本を読んだからといってリビングからテレビを撤去する事は考えていませんが、テレビはほとんどつけません。観ても土日くらいで、平日は全然テレビをオンにしません。佐藤ママはきっちりしていらっしゃるようなので、リビングからテレビを撤去したのでしょう。我が家は完璧には真似できませんが、ゆるーく実践して行きたいと思っています。
でも、まてよ。。。我が家の次男、2歳4ヶ月の子はiPadばかり観せています。子ども向けに選ばれた動画だけを厳選された(と親は思っている)YouTube Kidsだけを観せているのですが、これで随分と言葉が出てくるようになった気がするのです。テレビに育児をさせるなと言われれいましたが、YouTube Kidsは、問題ないと思いたくて。不安なので、保育園の同じクラスのママに聞くと、ほとんどYouTube Kidsを観せているとの回答。他の子も観ているので不安は薄れつつあります。ちなみに聞いたママたちは、東大ではありませんが、有名大学卒の方々です。
子どもの学習環境について
リビングに学習机を置きテレビは置かないこと。子供部屋はいらない事。親はリビングに新聞を広げて読む事など。これらは佐藤ママの有名な話ですね。佐藤家では兄弟が4名いらっしゃるので、小さい子が年上の兄弟の学習を邪魔していなかったのか?について私は興味がありました。学習時間を決めて、ヨーイドンで勉強を始めて、終わった子から居間に移動して遊ばせていたそうです。一番下の子は1歳半から数字がわかっていてトランプができたというエピソードが驚きました。我が家の2歳4ヶ月の次男に、早速、数字を見せましたが、まだわかっていない様子。これを機に私は次男数字を覚えさせなければ!と短的に考えて数字を教え込みましたが、その時のみで、継続できませんでした。やはり、親の継続する努力、目標を決めゴールまでのステップを計画的にこなさないと、すぐ挫折してしまいますね。この本にも書いていましたが、斎藤ママは本1万冊を読むために、毎日15冊、できたらカレンダーに記す。翌日に読む本を前日の夜にテーブルに用意するなどして、目標を達成したそうです。0歳から公文を始めるべきとも言っていましたが、公文もコツコツとできる範囲を継続的に行なっていたのでしょう。我が家も長男の公文は国語/算数/英語の3教科の進捗を記録に残していたので、すごく達成感がありましたし、長男とその進捗表を共有する事で、子どものやる気にもつながりました。
0歳から3歳までの子どもへの接し方
こどもは大人が何をしていようと、構わずに話してきたり、粗相をしたりしますよね。そこへの佐藤ママなりの対応がたくさん紹介されていました。佐藤ママは基本的に怒らない教育、褒める教育を実践していたそうです。特に「アンガーマネジメント」については興味深かったです。子どもへ怒らずにすむための工夫がいくつか紹介されています。私もだいたい大人の自己都合で怒っていることに気付かされます。この工夫を読んだあとに、小2の長男に対して、よし!私は今日は怒らない!と決めたにも関わらず、やっぱり怒ってしまいましたが。。。親もメンタルトレーニングは必要ですね。アンガーマネジメントに関する本を手に入れて真剣に読みたくなりました。
まとめ
現在、小学2年生の長男が学校から買ってきて、「何を読んでいるの?」と聞いてきました。本のタイトルを聞いて「なんで僕にこれを試してくれなかったんだ!遅いよ!」といいました。でも本の通りにするとテレビをリビングに置けなくなるよ?とか、ニンテンドースイッチでも遊べないよ?というと、「あ、やっぱヤダ」とサッと引いて行きました。その様子はおかしかったです。母が本を読んで実践していれば、自分も頭のいい子に育つと思ったのでしょう。
この本は幼児教育と書いていますが、小学校のお受験向きではないですね。実際、佐藤ママは小学校のお受験をしていないようです。でも一緒に工作をしたり、手作りのおやつを与えたりと、本当に手間のかかった育児をしていらっしゃったことがよくわかります。お受験に精通する箇所もちらほらと出てきた印象です。それにしても佐藤ママの真似をするとワーキングママにはとてもじゃないけれど時間が足りなくなりそうです。実際、佐藤ママも育児に専念するために専業主婦になっていますしね。でも、ワーキングママでも、こどもたちとの向き合う時間を作るために、家事の効率化を測ったり、こども達が寝たあとに家事や自分の事はこなせば時間は作れるのかもとも思いました。
今、我が家には小学2年生と2歳の子と4ヶ月の子の3人がいます。今思うことは、3歳までなら佐藤ママの言うように、親の思い通りの教育が施せるということ。小学生に上がる頃になると、自我が芽生えてなかなか親の誘導がきかなくなります。幼児期は学習習慣(知的好奇心)を身につけさせる絶好の期間だという事がよくわかります。本の内容は全ては真似できないですが、我が家でできる事を取り入れたり、そんな考えもあったんだという心の引き出しに使いたいと思います。