公文(くもん)の英語ってどう?メリットとデメリット

私の長男が公文式の英語を始めたのは4歳7ヶ月頃でした。近くの公文教室で最初は算数と国語からスタート。
本当は算数だけやるつもりだったんだけど、算数の申し込みに行った時に勧められて国語も一緒に始めました。公文を始めてから、3ヶ月後くらいに算数や国語の勉強にもそんなに拒否反応も無く、楽しみながら公文教室に通ってくれたのでやらせてみたいと思っていた英語も習わせる事にしました。公文の英語をやらせてみていいなと思ったことやメリット/デメリットをまとめてみました。

目次

公文の英語の特徴

そもそも公文式は国語や算数など、他の教科も同じですが自分の年齢や学年にとらわれず自分のレベルに合ったレベルの教材を使って自学自習をする学習法です。学習塾のように先生が教壇に立って教材を使って問題の解き方を教えるスタイルではありません。
公文式に申し込むと子供達は週2回教室に通って先生のサポートを受けつつ勉強し教材のカリキュラムを進めていきます。
また、自学自習なので宿題を次回の教室に行く時までにやっていく必要があります。イメージと違うということがあるかもしれませんがそのスタイルが公文式です。
英語の場合は、e-pencil(イーペンシル)というペン型のリスニング専用機械を使って、テキストのコードを読み取って音声を再生し英語の発音を聴きながら教材を勉強していきます。
最初はとても簡単で、食べ物や乗り物の絵と英語が一緒に書かれた教材をe-pencil(イーペンシル)を使って発音を聴き復唱していく勉強からはじまります。なんども練習し、教室に行った日に先生に聞いてもらって発音や内容がわかっているかをテストされクリアできれば次のステップに進んでいきます。
教材レベルが上がって行くに連れて、少しずつ長文になっていき会話や、小説などの文章を文法と一緒に勉強して行くことになります。

公文の英語メリットとデメリット

公文の英語のメリットデメリットをまとめてみます。

公文英語のメリット

繰り返しインプットする量の多さ

英会話教室や学校の英語の授業は、最近アウトプットが重視されています。
英会話教室はもちろんアウトプットが重要ですが、学校の英語の授業もかなり英会話寄りになりつつあります。
本来英語は日本語と同様語学なので会話する所から学ぶのが良いと思いますが
やはり会話ができるだけではなく、文字を書き、正しい文法で適切な表現をすることは最終的に語学として学ぶには重要だと思っています。
公文の英語はそういう意味では、単語を読ませ、文章を読ませきちんと発音をさせることも重視していますが、単語を書かせ、文法を覚えさせるまで学ぶということをとにかく繰り返し繰り返しやらせます。
インプットの量がものすごく多いという所は、他の塾や授業よりも圧倒的に多くなると思います。
インプットもアウトプットもどちらも重要ですが、アウトプットは経験でカバーでき、単語も発音も間違っていてもある程度伝わるものですが、インプットは地道に積み重ねるしかないので小さい時からやらせるのは非常に効果的だなと感じます。

自分にあったレベルの学習ができる

英語は人によっては小さい時から、人によっては小学校に入ってからといろいろ始める年齢に差がある教科ですが、公文の英語はとにかくできる子でもスタートは同じです。そのステージの学習が身についているかを教室に通った際にテストされクリアすればどんどん進むことができます。逆にテストにクリアできないと同じプリントを何度も出され、理解していると感じられるまでは繰り返し勉強することになります。
子供達は、繰り返しやることで身につくこともありますが、何度もやっていると覚えてきて簡単に解けるようになります。それが自信となって次のステージに進む時の原動力にもなっているようです。
我が家ではテストをクリアし次のステージに進む時にはご褒美をあげて少しモチベーションをかけてあげることでさらにやる気をUPさせたりしています。

家での勉強する習慣がつけられること

私が考える公文式で一番重要なことは、勉強をするという習慣をつけることです。
保育園に通っている4歳の時から週に2回公文の教室に通い、宿題を毎日3教科(国語、数学、英語)のプリントをやってきました。
小学校に入ってからは毎日、土曜日も日曜日も祝日も各教科1セット5枚、合計3セット15枚のプリントをやっていますが
保育園時代は休みの日は朝、晩それぞれ3セットで合計6セットとかやっていました。
最初は簡単だったというのもありますが、公文の教室に通っている同い年で自分より先を行っている子がいて、その子の進度に追いつきたいと本人が言うのでやらせていました。
同じ保育園のお友達も徐々に同じ公文教室に通い始めた頃は教室同世代で1番の進度となっていて、周りの親御さんやお友達からも「すごーい」なんて褒められて、本人もまんざらではなくさらにやる気を出して勉強に励むようなこともあり、勉強をする習慣が身についたように感じています。

どれだけ眠たくても、疲れていても最後までやる
できなかった宿題は翌日に繰り越してやる

といった我が家の鬼ルールをこの約4年間やり続け頑張っています。

公文英語のデメリット

公文の英語にはデメリットも感じます。

会話の練習・勉強には向いていない

インプットが多く単語や文法など知識を増やすことには非常に長けていますが、アウトプット(会話)にはあまり向いていません。
会話を練習させるには、英会話教室等に通わせる方が良いと思います。
我が家も公文の英語以外に英会話教室に通わせていて、公文で学んだ単語や言い回しを英会話教室でアウトプットして学んでいます。公文で勉強しているだけあって、単語は読めるし書けるので教室は大体2〜3学年上の子達と一緒に勉強しています。
ただ、正しく発音する事やどんな時にその言葉をどう使うか?、実際に英語をしゃべってみるといった部分は公文では教えてくれないので英会話教室で経験を積んでいると思います。会話を重視するなら英会話教室も合わせて通わせるのをオススメします。

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公文の英語のカリキュラム(中学校過程まで)

教材 枚数 内容 相当学年
I2 200 後置修飾、関係代名詞、that節、間接疑問文、接続詞、STORY 中学校
I1 200 現在完了、動詞の形、ぶんの並び、不定詞の発展、STORY
H2 200 比較、受動態、主語と動詞の対応、There is /are〜、STORY
H1 200 助動詞、be動詞と一般動詞、動名詞、不定詞、STORY
G2 200 過去の文、現在と過去、進行形の文、STORY
G1 200 be動詞の文、一般動詞の文、単数と複数、命令文、STORY
F 200 be動詞の文、一般動詞の文、いろいろな主語の文、STORY
E 200 一般動詞の文、It’sの文、Iamの文、STORY
D 200 身近な単語、アルファベット、一般動詞の文、STORY
C 冊子による読み教材 基本的な一般動詞の文、スキット
B 2語の句、基本的なbe動詞の文、3語の命令文、スキット
A 身近な単語(名詞、形容詞、動詞)スキット
2A 身近な単語(名詞)、スキット
3A 身近な単語(名詞)

その他の国語、算数も同様ですが、教材ランク毎に200枚の問題が用意されています。1セット5枚というくくりで勉強していくので、40セットをマスターし進級テストで合格できれば次の教材ランクへ進級進む事ができます。このマスターというのが子供の理解度や解けるスピードによって計られ、大体3〜5回繰り返しやる事で身についたかどうかの小テストを受けることになります。そして次の教材ランクへ進級してもよいか進級テストを受けると言う流れです。
合格できなかった場合は解けなかった所に戻り、繰り返し宿題を出され復習をすることになります。

ちなみに、我が家の長男は4歳7ヶ月から公文を始め、現在新2年生の7歳(もうすぐ8歳)ですが教材ランクはH2をやっています。2018年小学校1年生の夏頃はI2(中学校過程が終了する教材ランク)まで進級して勉強していたのですが、やはり進級はできたものの難しく本人があまり理解できていない様子だったので、先生に言ってもう一度H1に戻してもらって復習させています。そういった事ができるのも公文の特徴だなと思います。

まとめ

公文の英語にはメリットもデメリットもありますが、インプット量を増やすこと、語彙力や単語のスペルを覚え、文法を覚えるためにコツコツ勉強し基礎学力をつけるには非常に良いとおもいます。
単語や文章を読ませたり、そのテストはありますが、英会話ではないので、会話する能力を学ばせたいと言う事には向いていませんが基礎学力を身につけている事で間接的には非常に役立つのでうまく使い分けて学ばせる事が重要だと思います。

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