はじめに
赤ちゃん(子供)に絵本の読み聞かせするのって大事だっていうけど、なかなか難しいですよね。
そんなに毎日読めないよとか、どんな本を選んで良いのかわからないとか、そもそもうまく読み聞かせができないといった声もよく聞きます。
我が家では長男の本の読み聞かせから始まり、現在1歳7ヶ月になる次男にも毎日継続して本を読んであげています。
長男は2歳になる前に保育園で絵本の定期購読の申し込み募集をきっかけに、絵本を読む方法や絵本を読むことによる子供への影響、幼児教育の重要性を調べるようになって、「歌200、読み聞かせ1万、賢い子」という公文のスローガンにたどり着き、頑張って毎日絵本を読み聞かせする事を決めました。
その後、毎日絵本を欠かさず読み聞かせをし保育園の年長さんの頃には長男は自分で本を読むようになっていましたが、たまに本人の希望があれば今でも読み聞かせしてあげています。次男はすでに長男の時に買った絵本があったのと、長男の読み聞かせを聞いていたからなのか絵本に対する興味を示すのは早くハイハイし始めた8ヶ月頃には自ら絵本を持って読め読めとせがむようになっていました。我が家には強い味方の長男がいて、次男に絵本の読み聞かせをお願いもしているくらいなので、かなりの回数絵本を読み聞かせしてあげていることになります。
そんな赤ちゃんや小さい子供への読み聞かせする時のポイントと読み聞かせするおすすめ絵本の選び方を年齢別に我が家verでまとめてみます。
年齢別絵本読み聞かせのポイントとおすすめ絵本の選び方
0歳から2歳まで
0歳から2歳とくくっていますが、2歳くらいまでは読み聞かせのポイントや絵本の選び方もさほど変わらないように思います。
生後2ヶ月くらいから少しずつ目が見えるようになり、生後5ヶ月くらいで離乳食スタート。生後6ヶ月くらいで寝返りをはじめ、生後8ヶ月で早ければハイハイし始め1歳頃に立てるようになる。それまでは、絵本を読み聞かせるというよりは、声を聴かせてあげるといったどちらかというと歌を聴かせる方に近いかなと思っています。1歳くらいから2歳までは興味を示す範囲も広くなり、一言二言の言葉も話始めるようになります。赤ちゃんも絵本の読み聴かせを楽しみにしてくれる時期になります。
絵本読み聞かせポイント
1歳になるまでの赤ちゃんとはいっても個人差もあれば、月齢によっても差があります。生後2ヶ月くらいまでは目がよく見えない、音は聞こえるが理解はできない、もちろん絵本の内容はわからないと思いますが読み聞かせするなら歌を歌うようなつもりで抑揚を大げさにつけて読み聞かせしてあげましょう。我が家の次男はその頃は絵本を直接読んであげていませんでしたが、歌を聴かせたりしていました。また、長男に読み聴かせしている声をじっと聞いていたように思います。
1〜2歳くらいになると、絵本に興味も示すようになると思いますし自分で選んで読みたいものを持ってきたりするようになると思います。まだ感情としては簡単な喜怒哀楽くらいしか感じられていない頃なので、絵本を読みながら絵本に書いていなくてもその時に感じた事(感じるであろう事)を声に出して「嬉しいね〜」とか「悲しいね〜」とか「怖いね〜」とか言いながら読み聞かせしてあげると赤ちゃんもそのうち、同じタイミングで「うれしいね〜」とか「こわいね〜」とかいうようになってきます。こうやって怖い時でどんな時なのか?とか嬉しい時の感情を状況によって判断して行くようになるのかなと思います。
一緒になって絵本に書かれている事とその感情を声に出して読み聞かせ、楽しみながら絵本を読み聞かせしてあげるのがコツです。
おすすめ絵本の選び方
とにかく絵がはっきりしていると描かれている絵本を選ぶのがおすすめです。大人目線で面白いとか、可愛いとか無意味に近いですw特に1歳になるまではそもそもあまりよく見えていませんし、まだ知識のない赤ちゃんと大人とは感性が異なりますからね。
0歳〜2歳までの赤ちゃんは、当たり前ですが見たことのあるものしか知りません。つまり絵本を選ぶときも、赤ちゃんが見たことのあるものを選んであげると興味を持ってくれると思います。食べ物とか動物とか乗り物とか、身近にあって見たことあるものを題材とした絵本を選んであげると、赤ちゃんが興味を示すポイントや楽しむポイントもわかってさらに楽しく絵本を読み聞かせできるようになると思います。
2歳から3歳まで
3歳くらいになると、言葉もなめらかにしゃべれるようになり始める頃です。だんだん会話が成立するようになり、親としては一番可愛く感じる頃です。これまでに読み聞かせして、少しづつ記憶した言葉や、シーンに合わせた返答ができるようになり読み聞かせの成果を感じられ始めるようになると思います。
絵本読み聞かせポイント
この時期は数を認識し始めたり思考力も発達してきますので赤ちゃんはだんだん考えて行動したり、発言したりするようになってきます。絵本を読み聞かせしていると気づくようになると思いますが、「どういうこと?」とか「これなあに?」とか質問をしたりしてくるようになると思います。
もし絵本の読み聞かせの中で子供から質問されることがあれば、絵本の読み聞かせ中であってもできるだけていねいに答えてあげるようにしましょう。例えばクッキーだったら、「クッキーだよ」じゃなくて「クッキーだよ。チョコレートのクッキーだね、美味しそうなクッキーだね。」といった感じで教えてあげると、言葉の世界がどんどん広がって、新しい興味につながっていきます。逆に「なんだと思う?」と質問して考えさせてあげるのも良いですね。
とにかく、黙って聞いている時は読み聞かせをしてあげて、興味を示してコミニュケーションを取ってきたらしっかりと会話をしてあげるようにするのがポイントです。
おすすめ絵本の選び方
これくらいの年齢になると、興味の範囲はかなり広がっていて、見たもの触ったものだけじゃなくて、自分がやっている行為や行動に対して興味を持ち始めます。例えば、食事したり、お風呂に入ったり、歯を磨いたり、うんちしたり、おしっこしたり、公園にお散歩にいったり・・・たくさん生活の中に興味が広がっているので、生活の中にある行動とかを題材とした絵本を選ぶようにすると子供は興味を持ってくれます。生活の中にもルールがあるということを絵本を読みきかせながら気づかせてあげられるので、知らない間に道徳感を養っていく事にもつながってきます。
3歳から4歳まで
幼稚園に通わせるような時期です。今までは自分と、家族の世界から幼稚園というコミュニティに属する事で人間関係や社会を経験する事になります。我が家の場合は保育園に1歳から通っているのでもっと早い月齢から他人と触れ合っていますが、他人や友達を意識して一緒に遊んで楽しいと感じるようになるのはやっぱり3歳くらいからでした。感情表現も随分できるようになり、喜怒哀楽をしっかりと表現し意思表示ができるようになってくる年齢です。
絵本読み聞かせポイント
自分の気持ちを少しづつ理解できるようになり表現するようになるので、物語でも短めであれば理解でき楽しめるようになります。絵本の読み聞かせポイントは、短いとはいえ物語なので集中して最後まで聞いていられるかどうか?との戦いになるので、いかにして物語の中に引込めるようにするか?という事です。抑揚とテンポに気をつけて読み聞かせてあげる事を意識しましょう。
おすすめ絵本の選び方
今までよりも少しだけ長い物語などを選んであげるのがおすすめです。話を聞いていても想像できる力が付いてきているので面白い、楽しいと感じられるようになっているからです。これまでは、自分が経験したり見たりした物しか理解できなかったところが想像してイメージを膨らませて楽しめるようになったんですね。子供の経験や体験に共通するような物語だと、より子供にとって想像がしやすくなるので、そんな絵本を選んであげましょう。
4歳から5歳まで
体力や身体能力が成長し高まってくる時期です。スキップができるようになったり、片足でケンケンできるようになったり、自分でパジャマを着たり、上手に箸が使えるようになったり、と体をコントロールできるようになってきます。体だけではなく心や言語も成長していて、おしゃべりも沢山できるようになります。また、歌の歌詞を覚えたりなど記憶力もよくなるので、保育園であった事とかを話してくれるようになってきます。また、4歳は反抗期にも入るので難しい年齢でもあります。
絵本読み聞かせポイント
4歳、5歳にもなれば少し長めの絵本でも最後まで集中して楽しめるようになってくる頃です。我が家の場合はこの頃から自分で絵本をしっかり選んで読み聞かせしてほしいとお願いしてくる行動も始まったので子供の集中力次第で、かなり長編の物語でも楽しめるようになってきます。逆に長編になればなるほど親の負担は重くなってきます。何がきついかというと、子供でも自分で読めるようにとひらがなだけで書かれていて、ものすごく読みづらいからです。ひらがなだらけの文章に慣れてできる限りスムーズに絵本を読み聞かせしてあげる事がポイントですね。
おすすめ絵本の選び方
子供が好きな物・事が題材になっている物語を中心に絵本を選んであげると入りやすいと思います。動物が好きとか、乗り物が好きとか、昆虫が好きとか、恐竜が好きとか。我が家は乗り物が好きだったり、虫が好きだったのでので乗り物や虫の出てくる絵本は読み聞かせすると喜んでいました。子供が好きな絵本から入ってだんだん長めの物語にも慣れてきたら、いろんな物語を挑戦してみると良いでしょう。
5歳から6歳まで
男の子なら大変な時期かもしれませんね。我が家でもブランコに一人で乗ったり、ジャングルジムの頂上まで登って行ったり、見ている親の方がヒヤヒヤするような遊びが好きになってきます。少し怖いなとか危険だな〜と思う事もやってみたいと思えるようになって冒険したくなるんですね。心もしっかり落ち着いてくる頃なので少しお兄さんになったなと感じてくる頃ですね。なんでも一人でできるようになってきて、もうすぐ小学校だなと親としては少しさみしい気持ちにさせられる事が増えてくる時期です。
絵本読み聞かせポイント
もう長編の絵本で大丈夫です。長編の物語になると絵が少なくなってきて絵本というよりは小説に近いかもしれませんが、子供はしっかり想像しながら聞いて楽しむ事ができるので安心してください。我が家の場合は、公文の勉強をやっていたのですでに小学校低学年の漢字は読めていたので小学生低学年向けの本を好んで読み聞かせしていました。もう1回で全部読む事ができる長さではなかったので何日かに分けて読み聞かせしてあげていました。この頃は無理しない事がポイントだと思います。簡単な絵本と一緒に読んであげたりして満足度をそれなりに担保しながら長編物語を少しづつ読み進めていきましょう。
おすすめ絵本の選び方
子供の成長に合わせて、子供が読みたいという絵本を選んであげましょう。必ずしも絵本に限る必要はないと思います。漢字もあって難しいと思うような動物や昆虫、植物等の図鑑とかでも子供が読みたいものを選んであげると良いと思います。少し難しくても冒険心をくすぐるような本を選んであげると長く読んでくれると思います。
6歳から小学校低学年まで
保育園では年長さん、次は小学生という人生の一大行事を迎える年齢になります。年長さんになると、小さい子に対してやさしくできるようになったり一気にお兄さんになります。我が家も長男の保育園最後の一年は行事ごとに本当に成長を感じる事ばかりでした。頼もしいなと感じる一方で変なところでまだまだちょっぴり子供な一面もあったりして、やっぱり子供だな〜と安心する事もあります。小学校に入学してからは、一気にお友達が増え小学生の先輩たちからも可愛がられたり遊ぶ事で一気に大人になっていきます。
精神的にも安定し良い事悪い事の判別を自分でつけられるようになったりする時期になります。その分自我に目覚め親の言う事を素直に聞けないような事も増えてくると思います。
絵本読み聞かせポイント
もう読み聞かせしてあげる必要はないかもしれません。自分で読める本は自分で読んでみるように挑戦させてみましょう。最初のうちは読み方がわからない部分もあると思うので、一緒に読んであげるのがポイントです。
そのうち初めての本でも自分で読めるようになってくるので、読めないところだけお手伝いしてあげるようにしましょう。もし子供が絵本や本を読んでほしいと言ってきたらその時はぜひ楽しんで読み聞かせしてあげてください。もう大きくなってからは読み聞かせしてあげようとしてもさせてくれませんからね!
おすすめ絵本の選び方
この頃になると、絵本というより児童書に興味を持ち始めると思います。人気のシリーズで何作も出ている本も増えてきて、周りのお友達が読んでいる読みたいといった事も増えてくるでしょう。ただ、子供の読みたいの気持ちに反して、読めるかどうかは別問題です。親としては読みたいから買ったのに!という思いも強くなりますが、ここで買った事を否定してしまうと子供の今後の本を読む事習慣に釘を刺してしまう可能性があるので注意が必要です。子供の成長に合わせて少しづつ児童書を読ませてみて、様子を見ながら無理せずに読めそうな本を選んであげるようにしましょう。
まとめ
絵本の読み聞かせのポイントは、年代によって少しづつ事なりましたね。読み聞かせの仕方だけでなく選ぶ絵本によっても子供の反応や興味を示すかどうかが変わってくるので、基本的には子供が興味を示す本を選び、年代に合わせた読み聞かせのポイントを意識して読み聞かせをしていくようにしましょう。とにかく子供の成長や状況に合わせて、読み聞かせをしてあげる事が重要ですね。
うまく絵本を読み聞かせられているかどうか?理解しているのかな?とか、絵本の選び方一つ取ってもなかなか難しいと思います。特に第一子の場合は、何をするにも初めてなので判断が難しいと思いますが、あまり不安になる事なくたくさんの絵本の読み聞かせをぜひ続けて見てください。かならず将来成長した時の子供のためになると思います。