学年を超えて、先取り学習を推奨する公文(くもん)。
公文では、学年を超えて先取り学習をしている子どもたちのことを「高進度学習者」と呼んでいます。
高進度学習者には様々な賞を用意して子どもたちのがんばりを応援する仕組みが複数あります。
そのがんばりを応援する仕組みの一つが公文独自の認定テスト。
この認定テストに合格すると表彰として盾がもらえるのです。
公文の認定テストとは?受験できる基準や受験時期・日程がいつなのか、合格後に与えられる賞を詳しくご紹介します。
\認定テスト合格したら検定を受けよう/
公文(くもん)の公文認定テストとは?
公文(くもん)の公文認定テストとは、公文が独自で行っているテストです。
幼児優秀児課程テスト・中学課程テスト・高校基礎課程テスト・最終教材修了テストの4つのテストが年に4回行われており、受験料は無料です。
テストは受験できる条件を満たした公文の受講生が受験することができます。
教科は算数・英語・国語はもちろん、フランス語・ドイツ語があります。
公文認定テストの受験資格
公文認定テストの受験資格は下記の通りです。
公文の受講生で、各回の申し込み締め切りまでに指定進度に達していれば公文認定テストを受験することができます。
公文認定テスト受験資格
- 公文の指定進度に達していること
- 受験当日まで公文の受講生であること
公文認定テスト指定進度
算数・数学 | 英語 | 国語 | |
幼児優秀児課程テスト (幼児のみ) | G200終了 中学1年修了レベル | HⅡ200終了 中学2年修了レベル | GⅠ200終了 中学1年修了レベル |
中学課程テスト | I200終了 中学3年修了レベル | IⅡ200終了 中学3年修了レベル | IⅡ200終了 中学3年修了レベル |
高校基礎課程テスト | L200終了 高校3年修了レベル | LⅡ200終了 高校3年修了レベル | L200終了 高校3年修了レベル |
最終教材修了テスト | O200終了 | O200終了 | O200終了 |
基本的に認定テストは何回でも無料で受験できます。
ただし幼児優秀児過程テストのみ、幼児期しか受験できません。
小学生は受験できないということで、期間が限定的な分、かなりハードルが高い指定進度です。
幼児優秀児という名にふさわしいレベルです。
ちなみに我が家の長男は、小学校に上がる直前の第4回幼児優秀児過程テストを受験しましたが、合格点に2点足りずに落ちました。
長男の場合、最初で最後の1回しかチャンスはありませんでした。
幼児優秀児過程テストに合格する子は、日々の努力を欠かさない子なのはもちろん、特別会場でテストを受けるプレッシャーにも負けなかった強者です。
くもん認定テストの日程
公文認定テストの日程は例年、毎年4回開催されます。
認定テスト日は毎年定まっていませんが、日曜日や祝日、夏休み期間の平日に行われています。
申し込み締め切り時期は毎年決まっていますので、その時期に合わせて進度の目標を設定するとよいでしょう。
申込締切時期
- 第1回 3月末
- 第2回 6月末
- 第3回 9月末
- 第4回 12月末
認定テスト日
- 第1回 5月上旬
- 第2回 8月上旬
- 第3回 11月上旬
- 第4回 2月上旬
結果発表日
- 第1回 7月上旬頃
- 第2回 10月上旬頃
- 第3回 12月末頃
- 第4回 3月末頃
ちなみに、幼児優秀児過程テストが受験できる最終回は第1回の3月末です。
年長の3月末までに指定の進度に到達していれば、幼児優秀児過程テストが受験できます。
小学生になってからは幼児優秀児過程テストは受験できません。
幼児優秀児過程テスト以外は、公文の受講生なら何度でも受験できます。
結果発表は受験日から約2か月後と遅めですが、合否速報は受験日からわりとすぐに教室の先生に入るようです。
我が家の長男もこれまでに3度公文認定テストを受験していますが、3度とも速報を先生から伝えられて、その通りの合否結果の通知が来ました。
2023年度(2024年)公文認定テストの日程はいつ?
2023年度(2024年)の公文認定テストは下記の通りです。
申込締切時期
- 第1回 3月末
- 第2回 6月末
- 第3回 9月末
- 第4回 12月末
公文認定テスト日
- 第1回 2023年5月14日(日)
- 第2回 2023年8月2日(水)
- 第3回 2023年11月3日(木・祝)
- 第4回 2024年2月4日(日)
- 第1回 2024年5月12日(日)(この回で終了)
結果発表日
- 第1回 2023年6月下旬
- 第2回 2023年9月下旬
- 第3回 2023年12月下旬
- 第4回 2024年3月下旬
- 第1回 2024年6月下旬
くもん認定テストのテスト会場はどこ?
くもん認定テストのテスト会場は、教室ではなく、レンタル会議室を使ってテストを行っています。
公文の支部ごとに会場を設置しているようで、多くの教室から受験生が集まり、テストを行います。
公文認定テストのテスト会場の場所は、我が家の教室の場合、渋谷駅の近くのレンタル会議室でした。
会場には本人しか入場できないので、付き添った方は終わるまで会場の外で待つことになります。
我が家の長男もこれまでに合計3回、公文認定テストを受験しましたが、毎回多くの付き添いの方々(たいていご家族揃って)が賢そうな受験生と一緒に来られて、頑張ってと声援を送り、受験する子が一人で会場に入っていきます。
皆さん本当に教育熱心だなと思う瞬間です。親のサポートがあっての受験生の賢さなんだとも思います。
くもん認定テストの合格点は70点以上
くもんの認定テストの合格点は100点満点中70点以上です。
テスト結果は合格のほか、不合格でも再A・再B・再Cといった不合格ランクが通知されます。
合格:70点以上
再A:69点〜50点
再B:49点〜20点
再C:19点〜0点
くもん認定テストの合格率は?
くもん認定テストの合格率は公表されていません。
ただ、私見ですが長男が通っている教室で認定テストを受けた子は8割〜9割合格している印象です。
長男が通っているくもん教室は教室だよりが発行されていて、認定テストに合格した子の発表があり、試験会場にいた子と照らし合わせるとだいたいの合格率がわかってしまいます。
当たり前ですが、くもんの教材をしっかりと理解している子は合格します。
くもん認定テストの再試験は3ヶ月に一度、何度でも無料で受験できますので、一回で合格できなくても再チャレンジできる仕組みとなっています。
公文(くもん)の認定テストのテスト対策(過去問はない)
公文(くもん)の認定テストのテスト対策は、公文の教室で行えます。
各教科(英語・算数/数学・国語)の模擬テストが教室に用意されているので、それを教室で学習する際に取り組みます。
認定テストの過去問はありません。本試験の際も問題は回収されますので世に出回ることはありません。
模擬テストは制限時間30分。幼児優秀児課程の英語の問題は全部で20問ありました。
解答は冊子に直接記入する記述式です。
ですから、本番はテスト冊子ごと回収されるので、自分が何点だったかどうかを自主採点して確認することはできません。
幼児優秀児課程の英語テストの後半は、本番でも模擬テストでも公文の教材で学習したストーリーの内容がそのままでているようでしたので、教材をしっかり理解しているかがポイントとなります。
公文(くもん)の認定テストの結果(合否通知)
公文(くもん)の認定テストの結果(合否通知)は、結果発表日以降に教室で渡されます。長男の教室では宿題のファイルに認定テストの結果内容が書かれた用紙が入った封筒が入っていました。
通知にはテストの細かい点数と合否結果が書かれており、学習アドバイス・講評が記載されています。
以下は実際に長男が受け取った合否通知です。幼児優秀児過程テストが不合格だった時の通知と、中学課程テストを合格したときの通知です。
公文(くもん)認定テストに合格したら副賞は何?
公文(くもん)認定テストに合格したら、教室で合格通知と共に副賞として合格盾が渡されます。さらに後日、商品券1,000円が授与されます。公文(くもん)認定テストの合格の副賞は2回に分けての授与となるのです。※2020年時点
合格盾は、毎年4回ある合格発表の時期に授与されます。
商品券の授与は、毎年5月頃に配られる、トロフィー(オブジェ)と同じ時期の授与となります。
ただし、副賞を授与される時期に公文に在籍していなければなりません。
ですから副賞の商品券は、年に1度5月頃の授与ですので、例えば第1回の5月に公文認定テストを受験して合格すると、翌年の5月まで在籍していなければ、副賞の商品券はもらえないことになります。
詳細は教室の先生に伺って下さい。
公文認定テスト合格! 副賞の合格盾とは?
公文認定テスト合格した後、副賞の合格盾とは、公文が作成し公文の認定テストに合格した公文の受講生に授与する盾(たて)です。
合格盾のサイズは、縦約21.5センチ・横約15センチ・厚さ約1.5センチ。重さ約300グラム。
金色の板に賞状の印字がされていて、額には朱色のコーデュロイ素材が使われた、高級感ある合格盾です。
このような豪華な盾をもらえて、我が家の長男は大喜びしました。
実は、我が家の長男は公文のトロフィーは持っていたり、教室に飾ってあったりして見たことがありましたが、合格盾は実物を見たことがなかったので、認定テストに合格したら盾がもらえると伝えても、当初「ふーん、いらない」なんて言ってました。
どうにか公文認定テスト対策時にやる気をだしてもらおうと、教室の先生に合格盾がどんなに栄誉なことかを話していただきました。
すると、少しはやる気が出たようです。今は、誇らしげに家の目立つところ飾っています。
公文認定テスト合格! 副賞は合格盾以外に商品券も!
公文の認定テストである中学課程テストに合格し、合格盾をもらって満足していましたが、副賞は合格盾だけはないことが後日わかりました。
合格盾以外に、なんと商品券1,000円分をいただけたのです。年に一度、基準を満たした生徒に授与されるトロフィー(オブジェ)と一緒に、認定テスト合格の副賞として入っていました。
トロフィーは例年、毎年5月上旬ごろに配られます。(2020年はコロナの影響で7月でした)それと一緒に入っていたのです。
思わぬ副賞に、我が家の長男も「頑張ってよかったぁ」と大喜び。小学3年生にもなると、お金がもらえると本当に喜びますね。
…
中学課程テストに合格した小学生は有名中学に合格する!?
中学課程テストは公文独自のテストなので、中学受験に有利になることはありえません。
しかし、長男の通う公文教室の先生は、「中学課程テストに合格した小学生は有名中学に合格する」というのです。
この教室は参加基準の高い未来フォーラムに出席する生徒数も毎年、日本一多い教室。その教室の先生がおっしゃるのだから、本当なのかもしれません。
我が家は子どもが3人いるので、長男を中学受験させるとしても経済的に都立か国立。
さらにハードルが高いので、先生の予言通りになるかは未知数です。
…
くもん認定テストは2024年5月実施分で終了
認定テストが「2024年5月実施分までで終了する」と、くもん教育研究会から発表されました。
認定テストに代わる新しい部門の詳細は、2024年3月に発表するそうです。
認定テストがなくなるのは悲しいですね
認定テスト終了スケジュール
2024年5月中旬に認定テスト実施
↓
2025年3月末に2024年5月認定テスト合格者より対象者を決定にて終了
認定テスト終了にともない、合格者への副賞である「合格楯」および「商品券」の贈呈は終了となります。
(この時に副賞の商品券が配られるものとみられます。認定テストに合格していても翌年3月末までくもんに在籍していないと副賞は獲得できません。)
新たな表彰「KUMONステップアップテスト」が登場するとのことで楽しみですね!
現在の認定テストは試験会場を貸し会議室などを借りて試験を行っているのですが、iKUMON(アイクモン)という会員サイトでオンライン受験できるそうです。
KUMONステップアップテストの副賞はありません。
オンライン受験…時代の流れですね…
我が家の場合、試験会場へは電車を使って連れて行かなければならなかったので、それなりに親子ともに大変でしたがそれもまた良い思い出づくりになったなと思っています。