公文には1年に一度、未来フォーラムというイベントを開催しています。正式名称は「KUMON未来フォーラム」です。
KUMON未来フォーラムは、公文教育研究会が定めた学習進度などの基準を満たした中学生までの生徒が無料で参加できる、招待制のイベントです。公文生なら誰でも参加できるものではありません。
以前は「全国公文進度上位者のつどい」という名称でしたが2016年から「KUMON未来フォーラム」という名称に変更し、それまで3学年先の進度で招待されていた基準も改定されて、より難しい招待基準となりました。
ここでは、KUMON未来フォーラムの招待基準や参加条件と、実際に長男が年長児だった2017年から小学3年生の2020年までに招待されていただいた記念品や副賞をご紹介します。
「KUMON未来フォーラム」の招待基準と参加条件
「KUMON未来フォーラム」の招待基準は2016年からイベント名の変更と共に改定された新基準です。
「KUMON未来フォーラム」の招待基準
毎年3月末時点で、日本国内の教室で学習し、該当教科のいずれか1教科以上が、下表の進度以上に到達した幼未~中3の生徒が招待の基準です。
※休・退会者は対象にはなりません。
※2020年については、新型コロナウイルス感染拡大の影響に対する特別措置として、2020年2月・3月・4月のいずれかの時点で下表の進度以上に到達した場合、招待基準達成とみなします。
学年 | 数学 | 英語 | 国語 |
幼未 | G10 | G I 10 | G I 10 |
幼少 | G10 | G I 10 | G I 10 |
幼中 | G10 | G I 10 | G I 10 |
幼長 | G10 | G I 10 | G I 10 |
小1 | G10 | G II 10 | G II 10 |
小2 | H10 | H II 10 | H II 10 |
小3 | I10 | I II 10 | I II 10 |
小4 | J10 | J I 10 | J10 |
小5 | J10 | J I 10 | J10 |
小6 | J10 | J I 10 | J10 |
中1 | L10 | L I 10 | L10 |
中2 | N10 | N10 | N10 |
中3 | O10 | O10 | O10 |
「KUMON未来フォーラム」の参加条件
「KUMON未来フォーラム」の実施月(通常7月下旬ごろ)に教室に在籍していることです。退会者や休会者は対象外となります。
開催場所が大きな会場となりますので、保護者との参加が必須です。
招待状は、招待基準と参加条件をクリアした生徒に教室を通して届きます。
「KUMON未来フォーラム」の会場はどんなところ?
「KUMON未来フォーラム」の会場は、大きな会議ができる場所を貸し切ってフォーラムが行われます。エリア別の事務局によって会場が異なるようです。
「KUMON未来フォーラム」の場所と時期は?
エリア別の事務局によって会場が異なるようですが、長男の通う教室は東京なので、渋谷のセルリアンタワー東急ホテル内の宴会場を貸し切って行われていました。毎年、夏休みが始まったころの7月下旬の平日に開催されます。
会場では、子どもが200人程とその保護者と関係者で総勢500人はいたと思います。参加基準改定前の2015年までを知るママ友に聞くと、以前はもっと参加者がいて、フォーラム中は離れて座る自分の子が探せないくらい大混雑だったけど、現在は随分少なくなったと話していました。
※2020年は東京オリンピック開催予定で会場が確保できなかった兼ね合いで、10月に予定していたそうですが、結局コロナ騒動で開催中止となりました。
「KUMON未来フォーラム」へ参加の際の服装は?
立派な会場に入るとすぐ、ホテルの方から「いらっしゃいませ」と丁寧に飲み物を配られました。少し綺麗な格好で行かないと場違いな感じになってしまいます。迎える公文の事務局の方々はスーツ、教室の先生たちもいつもと違い綺麗めな服装です。「本日はおめでとうございます」と声をかけられます。
特にドレスコードを指定されるわけではありませんが、我が家の長男も参加する際は、白シャツに紺の半ズボンを着ていきました。私もオフィスカジュアル風な服です。もちろん参加者には通常の服装の方もいらっしゃいますが、場所的に綺麗にしていった方が無難です。
他のエリアもブログなどを確認すると相応の会場で開催されているようですので、エリアに関係なく、フォーラムですがお祝いの席の主役として相応の服装で参加することをおすすめします。
このような立派な会場でのフォーラムに参加することは、大人になってもなかなかないので、TPOに合わせた服装を意識することで、子どもの経験としてとても印象に残るでしょう。
KUMON未来フォーラムの内容は?
KUMON未来フォーラムはおよそ2時間のタイムスケジュールです。
プログラム概要
開会宣言局長挨拶
全員教材を解く(持参した現在の進度の教材をみんなで一斉に解く)
卒業生ゲストの2名のお話(20代の方が多く一流企業や社会的地位の高い職業の方など)
フォーラムタイム(事前に用意した公文で頑張っていることなどを書いたカードをもとに生徒交流)
閉会宣言
KUMON未来フォーラムを通して子どもたちに伝えたいことは?
公文の事務局側としては「最終教材を目指して頑張りましょう」という目的かな?という印象を私は強く感じました。
最終教材まで続けると、「やりきる力が付き、なりたい職業になれるよ」と伝えたい構成です。
ゲストスピーカーの卒業生へ、事前に子どもたちから質問をっているのですが「どうやったら公文を継続できるか」という質問ばかり採用されていました。保護者側としては、「親とのかかわり」なども入れてほしかったのですが、なんだか事務局側の思惑が透けて見える瞬間でした。時間の限りがあるからかもしれませんが。
長男は3回目の参加の際には、大体内容がわかっていたからか、フォーラム中はやらされている感が強くてつまらなさそうにしていました。そのあとの記念品が目的!と明言していましたので。
フォーラムタイムの事前準備シートの項目
・名前
・学習している教科
・何歳から公文を始めたか
・公文の宿題はいつしていますか?
・公文の学習が嫌になったことはありましたか?もしあったら、その時はどうやって乗り越えましたか?
・公文をやっていてよかったと思うことを教えてください。
フォーラムタイムの当日記入シートの項目
・これから公文でがんばりたいこと
未来フォーラムに参加して、これから公文で頑張ってみようと思ったことをグループで宣言しましょう!
長男は、進度をもっと進みたいと記入しました。
KUMON未来フォーラムの座席は?
子どもたちは保護者と離れた席に座ります。
同じくらいの学年の子と同じテーブルに5人座り、1つのテーブルに先生が一人付きます。子どもたちの座るテーブルは向かい合わせです。
保護者は会場の周辺に用意されたテーブル無しの席に座ります。
KUMON未来フォーラムの参加者の内訳は?
幼児から中学生まで(厳密には高校1年生)が参加しているはずですが、圧倒的に小学3年生までが多く、4年生以降は各学年1テーブルと参加者が少ないです。
やはり、中学受験に向けて優秀な子は4年生からは公文から塾に切り替えているんだろうなぁ。
参加者はどの教科で招待されている?
参加者はどの教科で招待されているかというと、圧倒的に英語です。公文の英語教材は、言ってしまえば答えが裏に書いてある教材なので、わかっていなくてもできてしまい進度が進みやすいです。実力が付いているかどうか?は別として。4回招待された長男(3教科受講)も最初の2回は英語での招待でした。
低学年で算数や国語で招待される子は、とーってもすごいです。少数ですが算数や国語で招待されている子はいらっしゃいました。教材解法の時間に、保護者が近寄って教材を解く子どもたちの様子を見れるので、みんながどの教科で招待されたかがわかります。
厳密な人数は公開していなかったのでわかりませんが、歩き回って確認した感じだと、英語>算数>国語の順の印象です。
国語は一見、簡単なようですが進度を進めるのは難しい教科です。公文の国語は書くことが多く、繰り返し教材をさせる為、子どもの手が疲れてしまします。なので、一気に何十枚とまとめて学習することができず、毎日すこしづつしか進めないからです。だんだん、殴り書きになって、字が汚くなってくることも多いです。我が家の長男も字を汚く書くようになってしまいましたし、ママ友も同じことを言っていました。これについては、公文の弊害だと思っています。
3回目の招待は、算数でご招待いただきました。長男の場合、3回目の基準判定である3月末に英語と算数の2教科が基準に達していたので、どちらにしますか?と問われ即答で「算数で招待されたい!」と伝えました。
算数で招待された3回目の未来フォーラムでは、親の私の方がドヤ顔だったと思います!
1回目の招待教科→英語(年長)
2回目の招待教科→英語(小学1年生)算数はあと少しというところで基準未達
3回目の招待教科→算数(小学2年生)
4回目の招待教科→英語(小学3年生)算数は小学2年生で中2相当のH教材になり卒業しました。
未来フォーラムに招待される子は1教科しかやっていないの?
ちなみに、「未来フォーラムに招待される子は1教科しかやっていない子がほとんどでしょうか?」といった質問がネット上で見受けられます。フォーラム会場で特に公開していないので事実はわかりませんでしたが、我が家の長男は3教科やっていて招待されました。また、同じ教室から長男と同じ学年の子が4名招待されていましたが、4名とも全員3教科やっていて4名とも3教科の上位進度でした。教室に3カ月に一度、上位進度者の順位が張り出されるので、それでいつも確認できます。
長男の通う教室は、毎年全国一、未来フォーラム招待者数が多いそうですので、参考になると思います。その4人は全員、幼児期から親が一緒に公文に通ってサポートを受けていました。教室で週に2回、親同士よく顔を合わせました。親のサポートと伴走を受けている子が高進度を保っている印象です。
2017年 KUMON未来フォーラム記念品
2017年のKUMON未来フォーラム記念品は、書類が入るプラスチックの手提げバッグで、まわりを切り取れる仕様になっていて、切り取るとA4用紙のファイルとして使うことができるものです。
これとは別に、フォーラムの終わりに通っている教室の先生から会場で図書カード1500円分をいただきました。この図書カードは、事務局が用意したのか先生が個人的に用意したのかは不明です。
2018年 KUMON未来フォーラム記念品
2018年のKUMON未来フォーラム記念品も同じく、書類が入るプラスチックの手提げバッグです。デザインが変わりました。写真は手提げバッグのまわりを切り取ったものです。
この時も、フォーラムの終わりに通っている教室の先生から会場で図書カード1500円分をいただきました。この図書カードは、事務局が用意したのか先生が個人的に用意したのかは不明です。
2019年 KUMON未来フォーラム記念品
2019年のKUMON未来フォーラム記念品も同じく、書類が入るプラスチックの手提げバッグです。前年とデザインが変わりました。
この時も、フォーラムの終わりに通っている教室の先生から会場で図書カード1500円分をいただきました。この図書カードは、事務局が用意したのか先生が個人的に用意したのかは不明です。
2020年 KUMON未来フォーラム記念品
2020年のKUMON未来フォーラムはイベント自体がコロナ騒動で中止となりましたが、記念品は教室を経由していただきました。例年と同じく、デザイン違いの書類が入るプラスチックの手提げバッグです。
この時は、バッグと一緒に図書カード1000円分をいただきました。この図書券は、事務局が用意したようでした。
KUMON来フォーラムの参加時にもらう一式
KUMON未来フォーラムの参加時にもらう一式は
しおりのような冊子、フォーラムタイムシート、学習教材(これは教室からもらって持参)、図書カードです。
KUMON未来フォーラムで子どもに非日常の体験をさせてあげられた
KUMON未来フォーラムは、4回招待を受け、3回イベントに出席しました。イベントは子どもにとって非日常の体験をさせてあげられたと思っています。
正装をして、いつもの学校とは違い、いろいろな教室で同じ公文を頑張っているお友達と交流する。参加する子どもたちの顔は引き締まっていました。少なからず何か感じること、思い出に残ることはあったでしょう。
このようなイベントを用意してくれている公文に感謝いたします。公文に通っているなら、高進度を目指さなきゃ損だなと思います。高進度者には未来フォーラムのようなイベントに無料で招待されたり様々な表彰がありますからね!