子どもの公文を辞めさせたいけれど、お世話になっている公文の先生に言いづらい。対面だからこそ、伝えにくいのが退会の時ですよね。ましてや、噂で「公文はお引止めがすごい」と聞くと尚更です。
私も一度、長男の公文の退会を自己流で素直に申し出て、失敗しました。3教科を一度で辞めるつもりが、先生からの30分にも及ぶ説得(?)の結果、1教科は続けることになりました。それから1年以上続けています。(説得時の退会するまでの目標が2つありまして、なかなか達成できずに現在に至ります。)
もうそろそろ、2つ目の目標を達成しそうなので、今度こそ失敗しまい!という思いから、公文を辞める際のスムーズな退会方法を調べてまとめてみました。
結論から言うと、スムーズに退会するには3つの方法があります。解約がスムーズな順で書くと下記です。
No.1 休会して退会する
No.2 退会すると伝える
No.3 ゴールを決めて事前に先生と共有して退会する
ご家庭の事情に合わせて、良い方法を模索してみましょう。
次の学習ステージを見据えて公文を辞める意思を固める
大前提として、公文の先生に辞める意思を伝えるまでに、ご両親が子どもの公文を辞めさせる意思を強く持つべきです。
未練があると、隙をつかれてしまった際に、なし崩しに合います。感情で動かされてしまうと、失敗します。
失敗しないためには、公文を辞めて次のステージを明確に決めることが重要です。
我が子にどのような教育を施していきたいか?中学受験するのか?本人の意思は?などを家族で話し合い、今後の進むべき次の学習ステージ(学習塾・スポーツ・興味のある事象)を決めていくとよいでしょう。その際、次の学習ステージは具体的に調べて明確に決めておくと、公文を辞めさせる意思が確固となるでしょう。
学習塾なら大手の塾がいいのか?通信教育やタブレット教育がいいのか?スポーツなら通えるクラブを探す、趣味の探求ならそれを学習できる組織や講座があるかを調べて、実際に利用できるサービスを検討するとよいでしょう。
これは他人と話しても意味がありません。家族とよく話し合い、子どもも納得した上で決めていく必要があります。
子どもとしては、なんとなく公文を辞めて、苦しいことをしなくてすんでラッキー!とならないよう親子で近い将来、遠い将来を見据えて一緒に次の学習ステージを決めていくことが大切です。この過程を経ることで、次の学習ステージの子どものモチベーションが随分変わります。
公文を辞める具体的な手続き方法
公文を辞める具体的な手続き方法は、公文の公式サイトにも載っていますが、教室の先生に直接、退会したい旨を申し出る方法です。
休会や退会のお申し出時期
休会や退会を希望される月の前月末日までに、直接、教室の先生へその旨をお申し出ください。
お申し出がない場合は、学習契約が更新したとみなされ会費が発生します。ご注意ください。例)8月から休会・退会する場合は、前月の7月31日までにお申し出ください。
公文公式サイトhttps://www.kumon.ne.jp/tetsuzuki/kyukai/index.html
会費のお支払いをクレジットカードまたは口座振替で行っている場合、休会または退会のお申し出は、「指定日」※までに行ってください。
「指定日」を過ぎてお申し出いただくと、会費請求停止手続きが間に合わない場合があります。その場合、入金確認後適宜の方法にて教室の先生より返金いたします。なお、振込で返金する際の振込手数料(実費)は負担いただきます。
※「指定日」は教室により異なりますので、教室の先生にご確認ください。
ネットなどでは簡単に退会できない仕組みになっていいます。この為、辞めたいと思っていても続けてしまうご家庭が多いのでしょう。検索件数が多いのも納得です。
システム上や、メールでサクッと解約できれば、こんなに悩まなくて済む話なのですが、子どもは毎週対面してお世話になっているので仕方がないですね。
余談ですが、以前、解約すると本部に電話連絡して受領してもらったのに、携帯や勤務先まで電話してきてお引止めをしようとした、生命保険の営業さんを思い出しました。だから対面販売の保険はそれ以降、契約しないことを心に決めています。
退会を公文教室の先生に伝える方法
退会の意思を公文教室の先生に伝える方法としては、3つあります。
・先生に会って直接伝える
・教室に電話して伝える
・書面(お手紙)を子どもに渡してもらう
ネット上で調べたところ、複数のサイトで、お世話になったマナーとして”直接先生に会って伝えるがベスト”、忙しくて出向けない場合は仕方なく”教室に電話する”と書かれていました。
私の場合はお手紙にしました。なぜなら、長男の通っている公文教室は生徒数がすごく多く(アルバイト先生も常に7人以上いらっしゃる)教室長の先生も指導で常に忙しそうにしているからです。でも結局、この方法で失敗しました。
辞める意思を伝えるために、多忙な先生に生徒の指導を止めさせてしまうのは申し訳ないと思い、お手紙にしたのですが、結果は失敗です。長男の通う教室の場合、逆に先生がお忙しいタイミングだからこそ、直接会うか、電話で伝えた方がサクッと退会できたのかもしれません。
お手紙を渡した当日の夜、教室が閉まったであろう時間に、先生からお電話をいただきました。その電話の中で未練があることをポロリというと、3教科中、1教科は続ける流れになっていきました。30分近くは話したと思います。教室が開いている時間に先生が私の為に30分も時間は取れないはずなので、その時間帯に退会の旨を伝えた方がよかったのかなと、今となって思うところです。
ちなみに、当時お手紙を選択した理由は、もう一つあります。口頭よりも書面の方が法的効力が強いかな?と思っていたのです。でも結局、先生に説得させて1教科だけ続けることに。書面の効力を感じることはできませんでした。
公文の先生だって、辞めたいという家庭と何度も交渉してきた引き止めのプロ。なので、次の学習ステージを明確に用意して公文を辞めるぞ!という強い意志を持って、先生に会いに行かなければ失敗に終わるでしょう。
先生に会って直接伝える
では、先生に会って直接伝える場合、どのような言葉を選んで伝えたらよいのでしょうか。
次の学習ステージが明確な場合
「先生、今月末で退会します。○○の為に公文に通えなくなります。」
「中学受験の為、塾に通わせることにしたので、どうしても公文の時間がとれなくなりました。」
辞める理由が、子どもの為の次へのステップということを伝えることで、先生も納得していただける理由となります。
もし、中学進学の為に学校の生活サイクルの変化も退会する理由としては十分です。その場合は、「4月から中学生になるので、通えなくなります。」だけでも十分納得させる理由となります。
それでも、何か言われた場合は
「主人と子どもも含め、家族みんなで決めたことなので、気持ちは変わりません」
とはっきり伝えましょう。この場にいないご主人も気持ちは変わらないということを暗に伝えることもできます。
金銭的な理由の場合
「家庭の事情で続けることが難しくなりました。」
金銭的にもう無理。とお考えでとりあえず家計の負担軽減に一度、辞めておきたいという方の場合は、この伝え方でOKです。
詳しい理由を問われても、あまり多くを語ってはいけません。先生にお世話になった感謝の言葉を伝える程度にとどめ、「家庭の事情なので…」と濁しておきましょう。
この時、決して月謝が高いので続けることが難しい」と伝えてはいけません。私も先生からいただいた電話で辞める理由を伝える時、月謝が高い点に触れると「では1教科に減らしましょう」となってしまいました。これでは、お互いの妥協点のようになってしまい、スパッと辞めることができなくなってしまいます。
とにかく、「家族みんなで決めたことなので、これ以上続けることはできません」と強い意志を示し、先生と私だけの会話で「やはり続ける」という判断はもうできないということを暗に伝えましょう。繰り返しになりますが、多くを語ってはいけません。
公文は2018年10月から値上がりしました。それまでの1教科6480円が7700円(東京の場合)そのことにより3教科受講していると合計19440円だったのが23100円となり、3750円の値上がりです。その分、家計への負担も大きいものです。年間ですと233,280円だったのが、277,200円となり43,920円もかかります。
金銭的な理由で辞めるには、公文の値上げは十分な理由となりますが、実際に辞める理由を伝える際は、オブラートに包みましょう。
教室に電話して伝える
次に教室に電話して辞める旨を伝える場合、どうしたらよいのでしょうか。
先に記載したように直接会って伝える場合と同様、次の学習ステージが明確な場合、金銭的な理由の場合と同じ内容で伝えればよいでしょう。
電話の場合、電話する時間が重要です。直接会いに行って、タイミングを見計らうことができないのが、電話です。
先生が忙しい時間だと、後でかけなおすとなってしまいます。そうなると、教室が終了した後にかかってくることが想定され、先生にたくさん引き止めすることができる時間を与えてしまいます。
一番のおすすめは、教室が開いて30分後~1時間後です。生徒が増え始め、程よく忙しくなる時間帯です。
しかしタイミングを見計らって要件を伝えても、先生から深く話し合う為に「後でかけなおす」となる場合もあるかもしれません。その時は「せっかくですが気持ちは変わりませんので、改めてのお電話は結構です」と意志が固いことを伝えましょう。それでも、折り返しかかってきた場合は、先生のお話は真摯に伺い、感謝の言葉を添えて、自分からは多くを語らず「家族で話し合ったことなので、すみませんが退会させてください」と伝えましょう。
書面(お手紙)を子どもに渡してもらう
書面(お手紙)を書いて子どもに渡してもらう方法もあります。私の場合、この方法で失敗して退会することができませんでしたが、状況次第ではやはりお手紙という方法も必要な場合があるでしょう。
まずは私の失敗例からご紹介。
私はWordでA4用紙にずらずらとお手紙を書きました。具体的な文章は破棄してしまったので、書いた項目だけご紹介します。
退会を失敗した悪い例
私の先生に宛てたお手紙の内容
・来月末で退会させてほしいこと(期間に余裕がありすぎました)
・4年あまり子どもと私の精神的な支えをいただき感謝していること(これはOK)
・今後はZ会中学受験コースに切り替えること(通信教育なので公文に通う時間的余裕があると判断されました。また、まだ2年生だったので受験勉強を始めるには早すぎるといわれました。早すぎるかどうかは未だに謎ですが。)
・幼い兄弟が幼児期になったら入会しますということ(リップサービス的だったので特に必要ありませんでした)
このお手紙を渡した夜、教室が終わった時間帯に先生からお電話をいただき、30分ほどお話しました。いただいたお話は要約するとこんな感じです。
・小学2年生の5月で中学受験の勉強開始は早すぎる
・苦しい算数は簡単な単元に戻して3教科続けましょう
・中学課程認定テストに合格を目指しましょう。合格した小学生は、レベルの高い中学に合格している
・英検、漢検、数検を教室で受けれるので中学受験の実力もつけられる
会話の中で私からの発言で「英検、漢検、数検が教室で受験できることはとても魅力に感じている」「子どもは国語だけG教材にもらえるキーホルダーは欲しかったと言っていた」「今後、英検対策はどうしようかまだ悩んでいる」「金銭的に公文とZ会の併用は無理」といいました。
先生からのご提案は、3教科から1教科にしましょう。中学認定テストが目前だった英語を継続し、中学認定テストに合格したら国語に切り替えてG教材を目指しましょう。その間、教室に在籍していれば、英検、漢検、数検も受けることができます。とのこと。
Z会との併用は公文1教科だけでも、金銭的には予算オーバーとなりますがフレキシブルに教科を切り替えられるのなら…と納得してしまい1教科だけ、継続することになりました。それから、3カ月に一度しかない中学認定テストに1度落ちたこともあり、期間だけが過ぎていき、合格後は国語に切り替えて学習中ですが、退会の意思を伝えてから1年3カ月以上経過しています。その間、Z会と併用ですので子どもの学習負担と家計への負担は少なからずあります。
退会を成功させる書き方
では公文の退会を成功させるにはどのようにお手紙を書けばよかったのでしょうか。また、その手紙について先生からお電話をいただいた際は、どのように対応すればよかったのでしょうか。
【お手紙の内容】
・今月で退会をさせてほしいこと
・公文に通えない、学習する時間が確保できない理由を書くこと(事実でなくても)
・これまでお世話になって感謝していること
【先生からお電話を頂いたら】
・先生のお話に反論はせず全て同調すること
・まだ迷いがあることは禁句
・家族みんなで決めたことなので意思は変わりませんと伝えること
・お手紙に書いた以上の次の学習ステージの予定など余計な事は話さないこと
ゴールを決めて事前に先生と共有する方法
ゴールを決めて事前に先生と共有する退会方法もあります。ここまでの単元を学習したら退会すると先生に伝えて、情報共有しておく方法です。
公文を学習するにあたって、いつまで続ければよいのか漠然として継続してる方も多いでしょう。公文は大学課程まで学習教材がありますので、小学生にとっては果てしなく長い道のりです。
最終教材まで続けるつもりがないのなら、いつまで?どこまで続ければいいのかを決めて退会することもモヤモヤしない方法です。子どもにとっても、達成できそうなゴールが明確にあると、やる気も違うでしょう。
公文教室の先生には、「ここまでやったら退会して次の学習ステージに移ります」と宣言しておきましょう。もちろん、公文では最終教材まで学習させたいという本部の思惑がありますので、先生もすぐに首を縦に振らないかもしれません。でも、宣言することで、先生も退会させたくない気持ちがあるはずなので、少なからず子どもに目をかけてくれるでしょう。目をかけてもらうことはとても良いことです。
ゴールを達成して、いざ辞めようとなった時は、先の対面しての退会の申し出方法やお手紙の方法を実践すればよいことです。
ゴールを決めて公文を辞める方法は、子どもや親にとって学習計画や将来を具体的に見据えられるメリットのある方法と言えるでしょう。

休会して退会する方法
いろいろと考える暇がなくてスムーズに辞めたい、退会したい!とお考えの方は、休会して退会する方法があります。
子どもには公文の学習方法があっていない、成績が上がらない、教室の雰囲気が悪い、先生と合わないなど、理由が複数ありご不満な場合は、休会して退会する方法がよいでしょう。退会する際は、多言禁物なのにいろいろと不満があって、ついつい先生に話してしまいそうとお考えの方は、こちらの方法がおすすめです。
退会
退会のお申し出があった場合、または3か月間連続して休会され、4か月目までに学習を再開されない場合は退会となります。
公文公式サイトよりhttps://www.kumon.ne.jp/tetsuzuki/kyukai/index.html
退会を申し出る場合、理由を問われるはずですので、公文に通えなくて且つ学習時間も確保できない理由を用意した方がいいです。「習い事の合宿があるから通えない」「ちょっと事情があり公文の時間が取れなくなる」などの理由がよいでしょう。
公文では自宅学習・自宅採点という方法も用意されているので、「学習時間があるなら通えなくても、自宅でできます!」と提案されてしまうかもしれません。そんな困った話にならないように、しっかりと理由を用意してから休会したいと伝えましょう。
もし休会期限の3カ月が経とうとする前に、先生から確認のお電話があれば、やはり学習時間が確保できない理由を伝えて、そのまま退会させてもらいましょう。
公文の退会は次へのステップ
親子ともに二人三脚で頑張ってきたからこそ、公文の退会は、子どもに対しても先生に対しても悩ましくて心苦しいことがあることでしょう。きっと、この記事を最後まで読んでくださったパパやママはお子様のことをしっかりと考えていらっしゃる方と思います。そんな方々に少しでも私の経験と調べた内容が参考になればと思います。


