公文を始めるにはいつからがよいのでしょうか?
年少になる3歳からがいい!というご意見や、6歳がベストだ!なんてご意見もあります。
また、0歳から始められるベビー公文「Baby Kumon」もあります。
一体、どのタイミングが自分の子どもにとってベターなのか?
実際に長男が通っていた時の公文の先生から聞いた意外なご意見や、公文の生徒数推移データも合わせて検討していきます。
親が公文に入会するか検討する時期
我が家には3人の子がいて、長男はもう公文を卒業しました。長男の場合、年少の夏ごろ4歳から公文を始めて小学3年生の夏まで続けていました。公文に在籍中は、高進度学習者として、トロフィーをもらったり招待制フォーラムにも4年連続招待された実績があります。公文在籍中には英検4級(中2レベル)まで合格、漢検6級(小学5年生レベル)まで合格しています。
公文を始めたきっかけは、我が家の場合、近所の公文教室の前を公園へ遊びに行った帰りに通りかかって、時間があったので私が長男に「覗いてみる?」と言って長男と教室のドアを開けた事がきっかけでした。
私が小学生から高校生まで公文生だったこともあり、やってて良かったという思いがあったので、いつかは長男も入れたいなあ、と思っていました。資料もらって教室の雰囲気をみて帰ろうという気持ちで、教室に入ったのです。
公文に入会するかどうか検討する時期は、ご家庭でそれぞれかと思いますが、我が家の周りをみていると年少(3歳)から検討して入会する方が多い印象です。私の小さいころの地元では幼児で公文を始めている子は非常に少なかったですが、我が家が通っていた公文教室は東京の23区内なので、教育に関して意識の高い方が多いのかもしれません。
長男の保育園時代には年少に進級してから、保育園帰りに公文に行く子が徐々に増えだし、夕方には公文のリュックサックを背負った子が多かったです。
一方、少数ですが0歳のまだ寝返りもできない子がベビー公文を受けていらっしゃるのもお見受けしました。
ベビー公文を受講する赤ちゃんの姿をみて、我が家の長男は年少の夏(4歳4ヶ月)から入ったけれど、次男はもう少し早くてもいいのかな?と思うこともありました。
公文教室の先生に、当時生後2か月の次男をベビー公文させた方がいいのか?と直接伺ってみましたが、先生の答えは意外な言葉でした。
Baby Kumonはやらなくていい
生後2か月の次男をベビー公文に入れた方がいいのか、教室の先生に聞いたところ、「Baby Kumonはやらなくていい」との回答でした。
この言葉だけを書くと怒られそうですが、「うちの場合、Baby Kumonはやらなくていい」という意味が含まれていました。
長男の通っていた公文教室の先生は年に2回、保護者面談の機会を設けており、長男についての面談も受けていましたので先生は我が家の学習環境をよくご存じでした。
ですから私が長男に、毎日絵本を読み聞かせ続けていることももちろん知っていました。
「Baby Kumonはやらなくていいわよ。毎日、絵本を読んであげて。」と先生は優しくおっしゃって、すぐ教室の子どもたちの指導に向かいました。この先生はいつも言葉は短いですが、直球で的確なので私は信頼しています。
Baby Kumonは0・1・2歳が対象です。学習内容をみると、赤ちゃんとのコミュニケーションの取り方や遊び方のヒントをくれて、学習の土台をつくるという内容となっています。詳細は公式サイトをご確認いただきたいのですが、どちらかというと、パパやママが赤ちゃんとどう関わったらよいかをオリジナル教材を通して教えてくれる感じです。正直なところ、これって保育園でもやってくれてない?という内容が多い印象です。
\Baby Kumonのオリジナル教材の詳細/
https://www.kumon.ne.jp/babykumon/0sai/kyozai.html?lid=4
Baby Kumonは、例えば1人目の子で保育の知識が浅く、しばらく保育園に入れる予定もない方なら、たくさんのヒントがもらえるかもしれません。赤ちゃんは人との関わりが多いほど良いと言われています。適切にたくさん関わってあげることが大事。そのヒントをどこからもらうのか?という事になるでしょう。ちなみに、東大に4人の子を合格させた事で有名な佐藤亮子さんは、ご自身の長男は1歳半くらいの時に、KUMONを始めたそうですよ。お子さんの「気づけば鉛筆を握っていた」という言葉が印象に残っています。
Baby Kumonは月に1回、多くの場合、保護者1人と赤ちゃん1人に対して先生1人で実施する受講で、月謝が2,200円。それ以外の期間は家庭で実施なので、その価値が見いだせるかどうかもポイントとなりそうです。ちなみに「おうちでBaby Kumonタイム」にすることで、教室へは通わず電話やZoomで受講することも可能な教室もあるようです。
Baby Kumonを受講しなくても、地域の支援センターへ行ってプログラムへ参加して保育のプロから関わり方のアドバイスをもらったりするのもいいかもしれません。赤ちゃんと道具を使ってコミュニケーションをとったり、赤ちゃんの表情を確認しながら絵本を感情込めて読んであげたりすることのヒントを、たくさん得ることができます。
我が家では当時2か月の次男に、私や主人はもちろん、6歳の長男もあやしたり、おもちゃを渡してみたり、絵本を読んであげたりもしていました。地域の支援センターも行きました。また、7ヶ月の時からは保育園にも入園したので、保育のプロに長時間、関わってもらう事もできました。保育園のクラスの中では、言葉を発するようになるのも早い方でした。ですので、こういった環境だったから次男には「Baby Kumonは必要なかった」のかもしれません。
公文の先生からの意外な言葉「Baby Kumonはやらなくていい」は、次男が3歳になった今でも、思いかえすと間違っていなかったと思います。
3歳から通常の公文教材が始まる
3歳からは月1回のBaby Kumonではなく、通常の公文の教材で、月8回の教室学習になります。3歳になると公文の教材に沿って学習ができるのでしょうか?
くもんには運筆教材「ズンズン」という教材があります。運筆とは字を書く時の筆の運び方の事。えんぴつを使って字を書く練習をするんですね。
公文の運筆教材「ズンズン」とは算数でもなく、国語でもなく、英語でもない教材で、運筆力や筆圧を楽しみながら高め、無理なく書き学習に入れるようにする教材です。
ひらがなや数字を書く練習の前に、まずは鉛筆で線や曲線が書ける練習をしなければなりません。小さいと鉛筆にまだ慣れていないので下記の写真のように、しっかり描くことができないからです。
公文教材の紙はA4用紙よりも小さい紙A5サイズ(A4サイズの半分の大きさ)で統一されています。紙が軽くて小さいので書く時には、片手で紙をしっかり押さえないと、思うようにうまく線が書けません。1歳から2歳くらいの小さい子だと教えても、鉛筆を持つ手を机にくっつけて書くこともできないんです。
一方、下記の写真は我が家の次男3歳8か月が鉛筆を使って絵を描いている写真です。鉛筆を持つ手はしっかりと机につけて、片方の手でしっかり紙を動かないように押さえて書けています。
我が家の次男は年少組に進級した3歳6か月ごろから、しっかりと線がかけるようになってきました。3歳2か月ごろはこんな風には書けなかったので、4ヶ月ほどで随分上達しています。
このように鉛筆を使って線や曲線をかけるように姿勢が保てるようになると、くもんの運筆教材「ズンズン」もスムーズに取り組む事ができると思います。
ですので、公文をBaby Kumonではなく「通常の教材から始めたい」と考えていらっしゃる場合は、子どもが鉛筆をしっかり持てて、線や曲線をかけるようになってからがいいと考えています。それまでは、自宅で運筆の練習ができるテキストを用意してあげて、一緒に練習するのもいいですね。
我が家は、「はじめてのおけいこ」「はじめてのひらがな」というくもん出版が市販しているテキストを購入して次男が2歳半くらいから、気が向いた時に練習させていました。その時は早すぎたのか、なかなか上達しなかったですが、3歳半から一気に上達した印象です。
鉛筆も正しく持てる癖をつけるため、公文の鉛筆とサポーターを与えて、練習させていました。上の写真で3歳8か月の次男の手を見てもらうとわかるかと思いますが、今ではサポーターなしで、正しく鉛筆を持って書いています。(くもんの三角鉛筆は普通の鉛筆よりも太い為、通常の鉛筆削りではサイズが合いません。専用の鉛筆削りを購入する必要があります。)
3歳から公文を始めさせたいと考えていらっしゃる方は、公文に入会してから運筆の練習するのもいいですが、ご自宅でも練習できますので、テキストを購入して親子で一緒に練習を始め、鉛筆で線や曲線をかけるようになってからはじめるのもいいかもしれません。
ちなみに1~2歳でもBaby Kumonではなく通常の教材をスタートさせてくれる場合もあるようです。その場合、Baby Kumonからスタートして、教室の先生がその子の様子を見ながら、通常教材へ移行するケースがほとんどかと思います。お近くの公文教室に問い合わせてみるといいでしょう。
KUMONを3歳から始めるメリットとデメリット
KUMONは3歳ごろから入会してくる子が徐々に増えてきます。3歳から始めるメリット・デメリットにはどのような事があるかをまとめてみました。
3歳から始めるメリット
- 文字や数字に興味をもち始めた時期に良質の教材を与えられる
- 学習習慣を早い時期に身につけられる
- 親子でのコミュニケーション機会が増える
- 高進度学習として表彰されやすい
まず、子どもは2~3歳ごろから文字や数字に興味をもち始めると思います。子どもの興味に寄り添って、楽しく学ばせたいけれど、どんな教材を与えるといいのか?親としてもわからないことがあるかと思います。
公文ならその課題を満たしてくれる良質の教材が用意されています。以前、公文社員の方の講義を聞く機会がありましたが、その方の話によると、「KUMON(くもん)の会社名は”株式会社公文教育研究会”です。教育の研究を常に行っている会社です。」とおっしゃっていました。実際に教材は改定を重ねているそうです。知育教材も豊富で公文教室にも沢山そろっています。市販されている日本地図パズルなど人気の商品もたくさんありますよね。
幼児学習のプロが研究してきた教材で学習することで、親として公文に入会させたら教材選びに迷わなくていいというメリットがあります。
そして、くもんの最大の魅力といってもいいのが、学習習慣をつける事。自宅で学習できるように教材が渡されるので、それらを可能な限り毎日、決まった時間に学習することで、学習習慣を身につけることができます。もちろん、まだ小さいので、気分が乗らない時はやらないなど、その子に合わせて進めてあげるのもいいですね。
3歳もそうですが、幼児は小学校に上がる6歳くらいまでは、どうしても大人が一緒に学習してあげないと自分で学習することが難しいです。逆にいうと、子どもとコミュニケーションをとれるチャンスでもあります。たくさん関わってあげて、たくさん褒めてあげることで親子の信頼関係も深まるかもしれませんね。
公文は自分のペースで学習が進められるシステムですが、始めるのが早いほど、もちろん教材の進度も早く進みます。例えばKUMONを6歳から始める子に比べると、進み具合は遅いですが、着実に毎日学習を進める事で、高進度学習者として、早い時期に表彰される可能性が高くなります。この表彰ですが、子どもたちがとっても喜ぶんですよね。それをもらいたいがために、学習を頑張る子もたくさんいます。なにより、子どもの自分はできる!という自信にもつながりますので、進度がすべてではないとは思いますが、表彰は伸びるキッカケにはなると思っています。3歳だとまだ自分と周りの子と比べることは少ないですが、年齢が上がるとだんだん周りを意識しだすので、その際に自分はできていると思える事が自信につながるのではないかと思います。
3歳から始めるデメリット
- 進みが遅いけれど同じように月謝はかかる
- 親が毎日公文の学習に付き合わなければならない
- 学習を嫌がる子の対応力を親がつけなければならない(先生に相談はできる)
あと、デメリットといえばやはり、3歳だと進みが遅い割に月謝は小学生と同じというところでしょうか。。。その点は、学習を進めれば進めるほど、コスパはよくなっていきます。また、教室の先生にもいろいろと相談できますし、教室によっては講師を招いて保護者用にセミナーが開かれたり、絵本の読み聞かせ会があったりします。それらの公文から提供される機会を十分に利用することで割高感を払拭できるかもしれません。
それから、親が毎日の公文タイムに付き合ってあげなければならない点です。公文は自宅学習をメインにしているので、公文に入会したからといって、すべてお任せすることは不可能です。まあ、お任せできないという点においては、公文だけではなく多くの幼児教室や通信教材の場合、家庭教師をつけない限りどこも同じで、親が伴走しないといけないかと思います。公文の学習を自分で出来るようになるのは、我が家の長男の場合、小学2年生くらいのころからでした。
公文は親のサポートや忍耐強さが必要です。初めての子育てならなおさら。学習をやりたがらない子、そもそも座っていられない、集中できない、わからなくて嫌がる子、気まぐれでやらない子。いろいろなケースが出てくるでしょう。親だって気分ののらない日があるわけで、親子で乗り越えなければいけない壁が次から次へとくるので、それが苦しくなると思います。そんな時は、いろいろな子の指導をしてきた経験豊富な教室の先生に相談するのもいいです。合わなければ、一度、お休みするのもありです。公文には休会制度もありますので、利用して気分を切り替えるのもいいでしょう。
親も子どもとの学習時間が毎日とれて金銭的に問題がないなら、くもんを3歳から始めるメリットはおおいにあります。
4歳(年中)から始める公文
我が家の長男は4歳3か月から公文の国語と算数を始めました。約半年後に英語も始めています。その時はある程度、ひらがなも読めていて親との会話も成り立つようになっていました。鉛筆も問題なく持てていましたので、入会のテストも親無しで先生と一緒に受ける事ができました。
鉛筆がある程度使える4歳でも、運筆教材「ズンズン」からスタート。ズンズンはすぐにクリアして、国語の教材や算数の教材を楽しく始める事ができました。
基本的に鉛筆は使えているのですが、手で紙を抑えながら書くという事はまだ、うまくできていなかったので、手を添えて書くように先生が指導してくださいました。
また、しばらくすると初めて消しゴムを使うようになったのですが、それもなかなか消す事が難しく、子どもが消すと時間がかかります。ですので、うまく消しゴムを使いこなすようになるまでしばらくは、教室でも親である私が側についてついて、消していました。
また、この頃の子は、よく鉛筆と消しゴムを机から落とすんです(笑)そのたびに子どもの気が散ってしまうので、サッと拾ってあげるのに必死だったことを覚えています。何本か鉛筆の予備も用意していて、拾っている間は別の鉛筆を使うようにしていました。4歳でもやはり親の手はかかります。
この消しゴムで消してあげる作業、いつまで続ければいいんだろうと先生に相談したこともありました。答えは「自分で消したいと言い出すまで」でした。長男の場合、年長くらいまで私が消してました。その方が、学習に集中させることができると判断したという側面もあります。
公文では、ひらがなだけでなく漢字も読み方だけですが一緒に覚えていくので、当時の長男は興味を持ってどんどん覚えていきました。漢字が読めることがとてもうれしいようでした。この頃は、一番楽しく教材を進められた時期でした。長男が学習したいという好奇心に寄り添う形で、進めていくことができました。
4歳からだとある程度、鉛筆など道具も使えるようになってきて、スムーズに公文の学習を始められると感じました。
学習に対する知的好奇心も強くなってくる時期と同時に、周りの子のことも意識しだすので、場合によっては子どものライバル視するハートに火をつけることも可能なのかもしれません。
ただ、進度でいうとやはり3歳から始めた子にはしばらく勝てませんでした。年中後半くらいから、ちょっと周りの子も意識するようになり始めます。長男の場合、ライバルの存在があるから頑張れた部分も大いにありました。長男はその後、そのライバルの子と切磋琢磨して、2人とも招待制の未来フォーラムに参加できるまでになったのです。
5歳(年長)から始める公文
5歳ですと子どもによっては、特に公文や幼児教室に通っていなくても幼稚園や保育園でひらがなもカタカナも読めるくらいにはなっているのではないでしょうか。
長男が保育園生の時、「年長でひらがなを覚えていないと、小学校でおくれをとる」とおっしゃっている先生がいました。長男の通っている保育園でも年長クラスになるとひらがなのカルタで遊ばせたりして、楽しく学習させているようでした。針の時計の読み方まで教えてくれていたのには驚きました。子ども同士でも絵本のひらがなを読みあったりして競うように知識を吸収しているようでした。
都心の保育園なので、親の教育意識も高いという事もあり、私の周りでは年長から公文を始める子はあまりいませんでした。公文を始める子のほとんどは4歳までには公文をスタートしていた印象です。もちろん、公文の学習法が合わないという事で、家庭学習のみで学習していた子もいます。
このころからは、公文教室では自分より低い進度の子をみつけて公然と自慢しだす子も現れました。それはあまり褒められたことではないですが、一定数います。5歳から始めるなら、ちょっとからかわれてもめげない心が必要となってくるかもしれません。
ちなみに、我が家の長男は年長の時、算数は小学3年生相当の分数を学習していました。教室の進度は1位または2位だったのですが、進度を自慢はしてはいけないとずっと言い聞かせ長男もそれを守っていました。家では、進度を自慢げにしていましたが。進度はやはり自信につながるようです。
6歳(小学1年生)から始める公文
小学校に上がるタイミングで、学習の準備として検討される方も多いでしょう。
私自身は小学1年生の夏からスタートしましたが、地方と都心では違いますね。小学1年生になるころの6歳から公文を始めると、都心では遅い印象です。
しかし、全国的にみると入会する子も小学校入学直前の3月に多くなっています。(下記のグラフ図参照)
このころからは、公文の教室にも一人で行ける子も多いでしょう。親としても付き添わなくてもいいというメリットがあります。それにある程度の文字や数字への理解もあるので、教材はぐんぐん進むので楽しいかもしれません。月謝についてもたくさん学習が進むとお得感もあります。
ただ、怠け心も育ってきている時期なので、上手にサボる子がでてくるのも事実。「小学生になってから気づけば、何度も教室を休んでいたみたい」という保育園時代のママ友の声も聞いたことがあります。
我が家の長男も、年少から素直に学習を進めてくれていましたが、小学2年生になるころから、「なんでこんなに勉強しているんだろう?周りはやっていない子もいるみたい」と気づき始めて、それを理由に、サボってみようとしていました。
小学校の準備として公文をスタートするのは良いのですが、公文を早くから始めていた同級生も多いはずなので、周りと比べてしまうとしばらく自信を持てなくなってしまうかもしれません。
小学1年生は、学校で国語と算数の学習がほぼ毎日あります。学校で自信を持てるように公文をスタートさせるるのはいいと思います。
公文の生徒数の推移
我が家の長男の通っていた公文教室は、小学1~2年生をピークに4年生からガクッと生徒数が減っていました。中学受験の為の塾に切り替えるためです。
塾に行くまでの小学1年生から3年生までの期間、低学年用の学習教室はあまりないのが現状です。ですので、公文は少ない選択肢の中の一つ。全国的にもよく知られているので安心感もあります。親が公文生だったというケースも多いでしょう。
公文で学習を進めていく中で、一定基準以上の自分の学年より先の学習をしていると、賞状がもらえます。年に4回、毎年3月・6月・9月・12月に判定月があるのですが、その賞状には全国の公文生のうち、自分が何位なのかを知ることができます。母数も載っていますので、その母数で長男と同学年の公文生の推移を追ってみました。
長男の場合、年少から公文をスタートして、初めて賞状がもらえたのが年少の2015年12月分でした。その年からデータが取れた分だけを表示しています。
公文生の教科別受講者数の推移(2011年度生まれ)
国語 | 算数 | 英語 | ||
2015年12月 | – | 9,370 | – | 年少 |
2016年03月 | 17,794 | 12,211(+2841) | 2,874 | 年少 |
2016年06月 | 22,034(+4240) | 15,826(+3615) | 3,716(+842) | 年中 |
2016年09月 | 25,318(+3284) | 18,565(+2739) | 4,416(+700) | 年中 |
2016年12月 | 29,331(+4013) | 22,490(+3925) | 5,312(+896) | 年中 |
2017年03月 | 34,448(+5117) | 27,998(+5508) | 6,592(+1280) | 年中 |
2017年06月 | 41,179(+6731) | 36,058(+8060) | 8,233(+1641) | 年長 |
2017年09月 | 45,781(+4602) | 41,654(+5596) | 9,479(+1246) | 年長 |
2017年12月 | 53,064(+7283) | 50,612(+8958) | 11,281(+1802) | 年長 |
2018年03月 | 58,363(+5299) | 58,827(+8215) | 13,775(+2494) | 年長 |
2018年06月 | 62,200(+3837) | 68,637(+9810) | 17,083(+3308) | 小1 |
2018年09月 | 65,190(+2990) | 75,422(+6785) | 19,379(+2296) | 小1 |
2018年12月 | 66,464(+1274) | 79,447(+4025) | 21,308(+1929) | 小1 |
2019年03月 | 67,352(+888) | 82,274(+2827) | 23,960(+2652) | 小1 |
2019年06月 | 66,995(-357) | 84,634(+2360) | 26,622(+2662) | 小2 |
2019年09月 | – | – | 29,504(+2882) | 小2 |
2019年12月 | – | – | 32,015(+2511) | 小2 |
2020年03月 | 非公表 | 非公表 | 非公表 | 小2 |
上記をグラフにしてみました。年少から年長の12月までは算数よりも国語の受講者が多いです。私の世代だと公文といえば算数だけやるイメージがありますが、現在は幼児期については国語の方が算数より受講者がすこしだけ多くて人気というこがわかります。
しかし、小学校入学直前の3月に算数の受講者数が国語の受講者数を逆転しています。小学校入学直前に入る子は算数だけ始める子が多いと推測できます。
公文生の教科別受講者数の増加数(2011年度生まれ)
このグラフでは、公文は一般的にいつから始める子が多かったのか?という点がよめるかと思います。
長男の学年では、全国的に年中から年長、年齢でいうと4歳から5歳の間をピークに多くの子が入会していた事がわかります。国語と算数については年中の3月、算数については年長の3月が特に増えています。
小学1年生になると、受講者数が減っていっていることもわかります。
公文はいつまで続けるか?はじめからゴールも見据えて
公文を始めるのは簡単だけれども、辞めるのにも労力や時間がかかることがあります。
公文を始める際に、大まかな公文を卒業するプランも考えていてもいいかもしれません。
小3まで公文にして小3の2月からは進学塾に切り替えるとか、小学校課程まで学習が進んだらその教科は卒業するなどです。
まとめ
公文はいつからはじめたらいいのか?をまとめてみます。
- 0歳から:始めての子育てで知育のプロのアドバイスを親が欲しい場合。(Baby Kumon)
- 1歳から:本に興味を示すようになってきた。鉛筆も握ろうとする。(Baby Kumonまたは通常教材)
- 2歳から:文字に興味を示すようになってきた。鉛筆も握れる。(Baby Kumonまたは通常教材)
- 3歳(年少)から:鉛筆を使って書こうとする。本人から勉強したいというようになった。
- 4歳(年中)から:運筆力もあり、本人に学習意欲がある。
- 5歳(年長)から:本人に学習意欲がある。
- 6歳(小1)から:本人に学習意欲がある。
月謝の負担や親の付き添い労力だけを考えると、公文の入会が遅ければ遅いほど安くてラクです。しかし、早く始めるほど子どもの学習意欲に寄り添えて、子どもの自信につながります。
実際には、全国的に幼児期の年中から年長(4歳から5歳)の間に始める子が多いのが現状です。
でも、公文はいつからはじめたらいいのか?正解は何歳!という年齢や答えは無いです。子どもそれぞれの学習意欲や家庭状況に応じて始める検討をなさってはいかがでしょうか。親が寄り添う事ができるのなら、学習意欲の高い子どもにとって、公文を始める事に「損」はないはずです。